茶道具のひとつである「鉄瓶」について

茶道具鉄瓶

茶道具のひとつに数えられる「鉄瓶」について、歴史や概要、茶道における役割や手入れ・扱い方を解説していきます。

「鉄瓶」について調べている方は是非参考にしてください。

茶道具の一つ「鉄瓶」の概要

茶道具の一つ「鉄瓶」の概要

茶道具における鉄瓶は、お湯を沸かすための道具のひとつになります。

お茶のためのお湯を沸かす道具には、他に茶釜や土瓶などがあります。

名称から分かるように鉄瓶は素材が「鉄」ですので直接火にかけることができ、急須のように注ぎ口がついているため、お湯を沸かして注ぐところまで一つの道具でできる便利さがあります。

また、鉄瓶で沸かしたお湯には鉄瓶からミネラルが溶け出すので、普通に沸かしたお湯よりも多くの鉄分が含まれ、水の味わいもまろやかになるというメリットもあります。

鉄瓶の歴史

鉄瓶の歴史

鉄瓶が誕生した歴史は、中国「唐」の時代ごろまで遡ります。

まず唐時代(西暦618年から907年)の中国で、抹茶道、煎茶道といった「茶道」の文化が生まれました。

その時代の遣唐使をはじめとした当時の日本と唐を行き来した人々によって、茶道文化とともに「鉄瓶」の前身だと言われる「鉄釜」が日本に入ってきたとされています。

鉄釜には、鉄瓶のような取っ手や注ぎ口が付いていません。

そのため当時の日本では、鉄釜で湯を沸かし、湯を柄杓などで汲み取り、注いでいました。

この一連の流れが手間だと思った日本人の誰かが、鉄釜に取っ手と注ぎ口をつけた事が鉄瓶の始まりだとされており、明確な時期は判明していません。

日本の史料において「鉄瓶」という言葉が登場するのは江戸時代中期(18世紀後半)ですが、茶道に使われ始めたのは17世紀の中頃だという説があります。

この事から、現在のような鉄瓶としての形状が確立され、茶道具として利用されるようになったのもこの時代だと推定されます。

その後、鉄瓶は一般家庭にも広まり、20世紀に入ると、鉄瓶の普及率が大幅に上がったと言われています。

茶道における鉄瓶の役割

茶道における鉄瓶の役割

茶道における鉄瓶の役割は、大きく分けて二つあります。

「お湯を沸かす」という役割、さらに茶碗に「お湯を注ぐ」という役割になります。

直接火にかけられる鉄瓶は、鉄釜の役割を果たすと同時に、取っ手と注ぎ口があるため、急須の役割を果たすことができます。

このように鉄瓶は茶道には欠かせない、お湯を扱う道具のひとつだと言えます。

また鉄瓶でお湯を沸かすことで、ミネラルや鉄分がお湯の中に流れ込み、味がまろやかになるという特徴があります。

茶道におけるお茶の味はもちろん重要ですが、鉄瓶で沸かすお湯のまろやかさが、美味しいお茶の味に一役買っていると言えるでしょう。

さらに鉄瓶の芸術的な造形も、茶道の場に花を添えていると言えそうです。

茶道における鉄瓶の扱い方(作法)

茶道における鉄瓶の扱い方(作法)

茶道では点前にかかる前の準備段階で、鉄瓶を使います。

鉄瓶に水を入れて、火にかけて沸かしたら、鉄瓶の口をお客様の方に向けて瓶掛(びんかけ)に置きます。

瓶掛とは、茶の湯の席で用いられる陶製、または金属製の小さな鉢や、風炉のことを指します。

この時に、蓋の向こうを少しきっておくのも作法の一つです。

準備が終わったら、お客様にお菓子を運ぶなど、点前を進めていきます。

お茶を入れる段階に入ると、お茶わんや茶巾などがのった盆を、鉄瓶の正面に運びます。

茶碗の用意ができたら、左手で鉄瓶の弦を取ります。

鉄瓶を茶碗に近づけて、右手で帛紗を返したのち、鉄瓶の蓋を抑えながら、茶碗にお湯を注ぎます。左手に持った鉄瓶を戻したら、鉄瓶の出番は終了です。

鉄瓶の手入れ・保管方法

鉄瓶の手入れ・保管方法

鉄瓶を長く使うために、鉄瓶の内側を触らないようにします。手の脂が鉄に付着することにより、そこから錆が発生することがあるためです。

万が一、錆が浮いてしまった場合には、たわしなどで錆を落としたのちに、お茶を入れて煮だします。

沸かしたのち、そのまま一晩置いて水の量が半分になるまで蒸発させると、黒い皮膜ができて錆止めの役割を果たしてくれます。

鉄瓶が汚れたり変色した場合は、緑茶を布巾に浸してから、鉄瓶の表面を布巾で叩くようにします。

すると光沢が生まれて、汚れが目立ちにくくなります。

鉄瓶をしまう時は、完全に水分を切ることが、錆や汚れを生まないために大切になります。

そして鉄瓶をできるだけ頻繁に使うことが最高のお手入れになるため、お茶を入れる機会を増やすことが大切です 

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