茶道具のひとつである「花形盆」について

茶道具花形盆

茶道具のひとつに数えられる「花形盆」について、歴史や概要、茶道における役割や手入れ・扱い方を解説していきます。

「花形盆」について調べている方は是非参考にしてください。

茶道具の一つ「花形盆」の概要

茶道具の一つ「花形盆」の概要

茶道では色々な道具を用いますが物をのせるお盆もその1つです。

お盆にはいくつか種類があり、花形盆・千歳盆・山道盆があります。

その中でも花形盆は、お盆の縁が5つに分かれている点が大きな特徴です。

お盆を上から見ると、まるで花が開いているように見えるから花形盆と名付けられました。

花形盆のサイズは商品によって様々ですが、一般的には直径30cm程度で、縁の高さは約3cm前後のものが多いです。

価格も商品によって異なりますが、輪島塗などの高級品では数万円程度するといわれています。

花形盆の歴史

花形盆の歴史

茶というものが歴史に登場したのが、今から約2000年前の中国です。

戯文僮約という文章の中に、茶の売買が行われていたことが記載され、その頃から人々は茶を飲む習慣があったのではないかと推測されます。

ただし、そのときに花形盆のような茶道具が存在したのかは分かっていません。

その後、日本に茶の文化が入ってきたのは平安時代とされ、抹茶を飲む習慣が伝わってきました。

茶道具の歴史もその頃からスタートしました。

ただし、平安時代から既に花形盆が存在していたかについては不明です。

茶道が現在のような形となったのは室町時代に入ってからです。

茶道具に関しては、中国の茶器いわゆる唐物がもてはやされました。

それからかなり時代が流れ、裏千家の13代目である円能斎が輪島塗の花形盆を好んで使用したということが伝えられています。

円能斎は1872年に誕生し、明治時代から大正時代にかけて活躍した茶人です。

従って、花形盆は少なくとも明治時代以降から使われていたと考えられます。

茶道における花形盆の役割

茶道における花形盆の役割

花形盆は盆点前と呼ばれる、お盆を使った簡略式のお点前で用いられることが多いです。

盆点前とは、点前に必要な道具をお盆の上に飾り付けてから運び出し、お盆の上だけでお点前することをいいます。

ちなみにお点前とは、客に茶をたてて差し上げるときの一連の所作のことです。

茶道を始めると、最初にこの盆点前を習うことが多いため、初心者にとって花形盆は重要な役割を果たすことになります。

丸盆という限られたスペースの中で、茶道に必要な道具をのせて一連の所作を行うことから、お点前の基本を習うのに最適だといわれています。

さらに畳の上だけではなく、テーブルの上や野外に持ち込んで、お点前をすることも可能です。

そのため、花形盆は色々な場所で見かける機会が多いかもしれません。

茶道における花形盆の扱い方(作法)

茶道における花形盆の扱い方(作法)

盆点前で使われる花形盆は丸い形をしていますが、縁が5つに分かれているため、お盆を置く方向に気をつけて扱う必要があります。

もともと花形盆は、木を円形や楕円形に曲げてから作成されるため、必ず綴目(とじめ)が存在します。

盆点前ではこの綴目を正面に扱うため、必ず自分の方に向けて扱う必要があります。

盆点前では、まず茶杓を取ります。

そして、茶器を取ってからその蓋を茶碗の右横に置きます。

そこから、茶碗に抹茶を入れ、お茶を点ていく流れです。

お茶を点てたら、茶筅を元にあった場所に戻します。

そして、茶碗を持ち上げて、左手の上で手前に二回まわして茶碗の正面を客の方向に向けながら渡します。

客が茶を飲んだ後に茶碗が戻ってきたら、それを右手で受け取ります。

そして左手に持ち替えてから、花形盆の上に置くのです。

茶碗に湯を入れてから、左手で建水に湯を捨てることで一連の流れが終わります。

この流れから分かる通り、お茶を点てているときに、特に花形盆を動かすようなことはありません。

花形盆の手入れ・保管方法

花形盆の手入れ・保管方法

一口に花形盆といっても色々ですが、輪島塗のように漆が塗られているものが少なくありません。

漆が塗られていると手入れや保管が面倒だという声がありますが、他の漆器と同様に洗剤や柔らかいスポンジで手入れすることができます。

ただし、洗剤は研磨剤入りのものは避けた方が無難です。

スポンジもできるだけ柔らかいものを使用し、水或いはぬるま湯を使って洗うと良いです。

熱湯を使うと漆が変色する恐れがあるので注意しなければなりません。

洗った後は乾いた柔らかい布をつかって水気を取ります。

漆器タイプの花形盆は、紫外線の影響で変色する可能性があるため、直射日光を避けて保管します。

またザラザラしている陶磁器と重ねて保管すると傷の原因となるので、できれば漆器同士で保管することが望ましいです。

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