茶道具のひとつである「火起こし」について
茶道具のひとつに数えられる「火起こし」について、歴史や概要、茶道における役割や手入れ・扱い方を解説していきます。
「火起こし」について調べている方は是非参考にしてください。
茶道具の情報
目次
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茶道具の一つ「火起こし」の概要
火起こしは、炭に火をつけるための道具です。
片手鍋に似た形状で、底に穴があいているので、この中に炭を入れ、ガスコンロなどにかけて着火に用いられます。
茶道において炭は炉や風炉に用います。
これらは共に、お茶を点てる湯を沸かす道具です。
ただし、火起こしは水屋で使われる道具で、お茶席にまで持ち込まれることはありません。
火起こしで着火された炭は、炭十能と言われる茶道具に移して茶室に運ばれます。
その為、現在は炭十能とセットで火起こしが販売されていることも多い道具です。
火起こしの歴史
火起こし自体の歴史は古く、炭が燃料として広く使われるようになった頃から使われるようになりました。
炭は燃料の中では着火性が低いので、迅速かつ確実に火をおこすには、火起こしが必要です。
いつ頃から現在のような形になったのかは定かではありませんが、江戸時代には現在の形に近いものが使われていたようです。
火起こしがいつから茶道に使われるようになったのか、明確な記録は残されていません。
しかし、茶を点てるのに炭火は不可欠なので、「茶道」が確立された頃より使われてきたと思われます。
火起こしは茶道専用の道具ではありません。
また、お茶室に持ち込まれる機会はほぼないものですから、ご家庭で使っている火消しをそのまま使うことも多かったようです。
現在は、火起こしで起こした炭を入れて茶室に運ぶ「炭十能」と火起こしが混同されることもあるようですが、この2つは別の道具になります。
炭十能では火を起こすことができませんので、注意しましょう。
茶道における火起こしの役割
茶道における火起こしは、その名の通り火をつける役割を担います。
前述したように、炭火は着火するまでに時間がかかる燃料です。
屋外では新聞紙や枯れ木に火をつけてその上に炭を置き着火させる方法もありますが、室内では火起こしを使うのが最も早く炭に着火させることができます。
茶道に使う炭は黒炭といい、着火性がよいのが特徴です。
そのため、網などに炭を載せて着火することもありますが、やはり火起こしを使った方が早く確実に着火できるでしょう。
ただし、茶道では茶室で火起こしを用いて炭を着火させることはありません。
水屋で炭火に着火させ、炭十能に移して茶室に持っていきます。
茶道に使う炭十能は畳に直接置けるように台座がついているのが特徴です。
茶道における火起こしの扱い方(作法)
茶道における火起こしの扱い方に明確な作法はありません。
茶室で使うものではないので、個人個人で使いやすいように使って大丈夫です。
ただし、安全面には十分に配慮しましょう。
黒炭は他の炭よりも跳ねやすいという特徴があります。
ですから、火をつけている際は上からのぞき込むと、跳ねで火傷するかもしれません。
また、炭火を火起こしに一杯つめてしまうと、うまく炭に火がつきません。
ですから、火を付ける際は小さめの炭を選び、火起こしに十分な時間をかけましょう。
また、火が付いた炭は大変熱いので、炭十能に移す際の取り扱いにも十分に注意し、火が付いた炭を不用意に放置しておかないことも大切です。
炭は一度火が付くとなかなか消えないので、炭が不要になった場合は、必ず火消し壺へ入れましょう。
火起こしの手入れ・保管方法
火起こしは、鋳物製、アルミ製などがあります。
火起こしを使い終わったら、完全に冷めたのを確認した後で乾いた布で汚れを拭き取り、保管しておきましょう。
保管方法も特別に気を遣うことはありません。
水屋の中に置き場所を決めておき、そこに置いておきましょう。
丸洗いする場合は、その後によく乾かすことが大切です。
濡れたままでは炭火がつきにくくなります。
また、火起こしは使っているうちに劣化していくので、定期的な買い換えが必要です。
特に、柄の部分がぐらぐらしてきたら買い替えましょう。
壊れかけのものを使用していると、思わぬ事故の原因となります。
火起こしは茶道具専用の物ではなく、茶室に持ち込まれることもありませんので、ホームセンターなどで購入できるもので十分です。
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