陶器買取情報の目次
このページでは陶器買取に関する様々な情報をご紹介するのですが、情報量がかなり多くなりますので次の目次を参考にしてください
安心して陶器の買取を
依頼する為に(目次)
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陶器買取におけるおすすめ買取業者
まず初めに、手間をかけずに陶器を高く安心に売る為に最も大切なおすすめの陶器買取業者をご紹介します。買取業界において「おすすめの陶器買取業者=おすすめ骨董品買取業者」ですので、当サイトで紹介しているおすすめ骨董品買取業者を参考にしてください。
陶器買取においても買取業者の選択さえ間違えなければ、手間いらずで高く安心に陶器を売ることができます!
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日晃堂
日晃堂は骨董品と食器を専門的に買取している買取業者です。骨董品の幅広い種類に応じて専門的に見れる査定士を揃え、世界に広げている販路が強みで、骨董品買取では特におすすめしている買取業者です。
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福ちゃん
福ちゃんは中尾彬さんと池波志乃さんが広告塔を務めるてるのが印象的。福ちゃんは総合買取業者ですが、骨董品買取には専門的に力を入れており、総合買取業者としての強みを活かしたイチオシ買取業者です。
陶器の定義と種類の一覧
当サイトでは焼物系の買取情報は一般的な呼称の「陶器買取」としてまとめて紹介していますが、厳密にいうと焼物系は「陶器」と「磁器」に分けられ、この2種類の焼物の総称を「陶磁器」と呼びます。
ですが、前述にもあるように一般的には「陶磁器」という言葉の認識は薄く、「焼物=陶器」という認識が強いので当サイトでは「陶磁器買取」ではなく「陶器買取」として陶磁器買取情報をまとめて紹介しています。ですが、「陶磁器」という言葉のは少々定義の認識が複雑ですので、その辺も踏まえて「陶器」と「磁器」の定義について紹介します。
陶器と磁器の定義の違いは単純で「陶器=陶土と呼ばれる土が素材の器」で「磁器=磁石と呼ばれる石が素材の器」です。「陶器は土もの、磁器は石もの」と呼ばれるのはこの素材の違いが理由で、陶器には土ならではの柔らかさと趣が、磁器には磁石ならではの堅さと表面美といった特徴の違いがあります。例外として陶器と磁器の間の性質を持つ炻器(せっき)という種類もありますが、ここでは割愛します。
ここまで明確に陶器と磁器の特徴が分かれているのにも関わらず、一般の人にとって「陶器」という言葉が最も浸透しているのには推測ではありますが、日本の焼物の歴史で磁器が作られ始めたのは1600年以降と遅く、長年陶器=焼物と認識されていた名残かと思います。西洋の方では「陶器」と「磁器」という分類がなく、全て陶器で統一している地域もあると言われています。
ですので、当サイトでも「陶器買取」と言いながら陶磁器製品をまとめて紹介しています。
骨董品買取業者が買取してる陶磁器の種類一覧
陶器の買取価格の調べ方
まず、素人が自力で陶器の買取価格を調べる事はかなり厳しいです。骨董品買取業者が高価買取してくれる陶器というのは、「1.作家による陶器作品」や「2.歴史的価値のある陶器」、「3.高い技術で細工が施された陶器作品」となるのですが、素人ではこれらの陶器作品を見出すことが非常に困難なのです。
また、仮に高価な陶器製品を見つけれたとしても、「最近の需要(ブーム)」や「最新の相場」を知らなければ陶器の買取価格は算出できません。つまりは、優れた陶器の鑑定眼を持ち、日ごろからオークションや骨董市等に出入りしているような人でなければ陶器製品の買取価格の判断は難しいという事です。(当ページの後半に陶器の買取価格例の一覧と解説がありますので、そこを見て陶器の買取価格が算出できそうか試してみてください。)
しかし、写真によるメール査定を活用する事で素人でも陶器の買取価格を簡単に特定する事が可能です。
このページでは陶器に関する撮影ポイントを紹介していますので、基本的なメール査定方法、撮影方法、相見積もりの取り方については次のページも参考にしてください。
メール査定における陶器の撮影方法
※さっくりとメール査定で陶器の買取価格を知りたい方はまずは上記にもあるこちらの骨董品の買取価格を調べる方法を参考にしてください。
陶器製品は壺、茶碗、香炉、鉢、ティーカップのように様々な形状がありますが、撮影する方法ポイントは形状は異なれど大体が同じですので、陶器製品のメール査定については次で紹介する方法を参考に撮影してください。(※撮影はスマホでOKです)。
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陶器全体の撮影陶器製品の全体の写真を撮影します。サイズ感・陶器の色が分かるようにライター等と一緒、光の反射には気を付けて撮影すると尚良いです。
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刻印・サインの撮影作品のサイン(落款・陶印)を撮影します。作品の隅や底部などぱっと見て分かりづらい箇所にありますので、見当たらなければその旨を伝えましょう。
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バックスタンプやロゴの撮影サインと似ていますが、ノリタケやマイセンなどブランド食器はメーカーのロゴや年代等が記載されたバックスタンプがあるはずなので撮影しましょう。
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付属品の撮影陶器の作品や食器には共箱や鑑定書と言った付属品がありますので、目につく付属品は全て撮影しましょう。写真のような共箱のサインも読めるように撮影しましょう。
撮影ポイントの補足説明
陶器の買取価格の査定には付属品と落款(サイン)、バックスタンプの撮影が重要になります。ですが、作品の中には時代背景から敢えて落款やロゴがない作品や食器もありますし、付属品がない陶器と言うのも珍しくはないので、落款やバックスタンプ、付属品がない場合はないという旨をメールの文面で伝えてあげるとよいです。
また、陶器の状態について細かな傷等を撮影するとキリがない為、全てを写真に写さなくても、文章で「小さなダメージが点在している」などと補完できればOKです。
メール査定の詳細については、次のページもぜひ参考にしてください。
陶器の買取価格例の紹介
ここでは、陶器の買取価格がどれくらいなのかという、画像付きで陶器の買取例を挙げて紹介します。買取業者の協力も借りて買取価格を紹介をしていますが、時価にもよるものなのであくまでも陶器買取における参考情報となります。(※なんでも鑑定団で出てくる「評価額や鑑定価値」は「買取価格」とは全くの別物です。評価額は買取価格よりもはるかに高い金額が算出されます。)
有田焼:獅子の置物 陶器買取情報
日本の陶器といえば、佐賀県有田町で作られる「有田焼」が有名です。有田焼の陶器の中でも特に知られる名作家が「酒井田柿右衛門」で、その芸術性の高さは、西洋食器の歴史の礎にもなった程です。
この獅子像は造形も見事で繊細なこと、そして欠けやヒビなどもなく、状態良い綺麗な作品です。この獅子像を陶器買取に出すとすれば、1点で買取相場は10万円~15万円前後期待できるとのことです。
酒井田柿右衛門は、初代から代々襲名によって続いている有田焼作家の名称で、今は15代目がご活躍されています。骨董品の市場によく出てくる酒井田柿右衛門作品は、大体12代目~現在までの陶器作品が一般的です。
酒井田柿右衛門の他にも、骨董品買取として買取価値の高い有田焼は沢山あります。陶器買取でも有田焼の買取情報はかなり充実していますので、次の詳細ページでも紹介していきます。
伊万里焼:古伊万里大皿 陶器買取情報
伊万里焼は、佐賀県で作られる有名な陶磁器で、海外でも「イマリ(imari)」として知られています。特に骨董品的価値の高い昔の伊万里焼は「古伊万里」と呼ばれ、陶器買取でも高い買取価格が付いている例も多いです。
この伊万里焼は、あえて透かした装飾を付ける「透皿」で、経年劣化も少なく状態が良い古伊万里とのことから、買取価格を付けるとすれば、大体1万円~2万円の買取価格がつくでしょう。また、当時の共箱も一緒に残っており、その点も骨董品買取の点では高評価だそうでした。
伊万里焼は、その装飾の美しさから、かつてヨーロッパ向けの輸出品として好まれてきた歴史があります。骨董品的な価値がある伊万里焼だと、陶器買取でも高い買取価格が期待できるとのことです。伊万里焼の買取情報は詳細ページでも紹介していますので、ぜひご覧ください。
京焼・清水焼:仁阿弥道八(2代目高橋道八)作の大皿 陶器買取情報
「京焼」は京都で焼かれる陶磁器の総称で、清水焼はその中でも京都・五条坂周辺で焼かれたものを指します。他にも音羽焼や八坂焼など京焼の種類は各種あり、その中のひとつとして”清水焼”が存在し、伝統工芸の名称としては「京焼・清水焼」として登録されています。
仁阿弥道八とは江戸時代後期に活躍した京焼の名手で、京都の五条坂に窯を開いています。同時代に活躍した京焼作家として青木木米も有名ですが、それとは対照的に色絵の伝統に沿った鮮やかな作品を多く手がけ、「野々村仁清の再来」とまで言われる程の腕前でした。
仁阿弥道八と青木木米、そして永樂保全は”京焼の幕末三名人”と呼ばれ、京都の陶芸文化を担った名工として知られており、これらの作家作品は非常に高い相場で取引されています。こちらの京焼茶碗も8万円~13万円前後の買取相場が期待でき、骨董品として高い価値を秘めています。
信楽焼:信楽焼茶入 上田直方作 陶器買取情報
「信楽焼」は滋賀県甲賀市信楽を中心に作られ、土の風合いと自然釉を活かした素朴な風合いの焼き物です。日本六古窯のひとつに数えられる歴史の長い焼き物で、陶磁器研究者の小山富士夫も”日本人は信楽と李朝で死ねる”という名言を残す程に奥が深い陶磁器です。
こちらは陶工の「上田直方」が手掛けた信楽焼の茶入で、買取相場はおよそ2~4万円前後が期待できます。上田直方とは幕末に始まった信楽焼の名門で、2010年には6代が襲名し、現在も数々の信楽焼作品を手掛けています。
こちらは4代目の作品で、長石(白い石粒)が全面に出た見どころのある素地です。5代が箱に極めを残し(5代目が4代目の作品だと表すこと)た作品で、そうした点も買取価格に影響を与えるポイントです。
瀬戸焼:加藤土師萌作の茶碗 陶器買取情報
「瀬戸焼」とは愛知県瀬戸市とその周辺で作られる焼き物の総称です。日本六古窯のひとつに数えられるほど歴史の長い陶磁器で、東日本を中心に広く流通しました。陶磁器のことを指して「せともの」と呼ぶこともある程、人々の生活に密接した焼き物でした。
こちらは陶芸家の「加藤土師萌」が制作した茶碗で、買取相場はおよそ2~4万円前後が期待できる作品です。萩焼や備前、色絵や中国磁器など様々な作品を手掛けており、品によって相場がかなり変動する珍しい作家で、高額なものでは200万円以上もの価格で取引された例もあります。
加藤土師萌は1937年のパリ万国博覧会でグランプリを受賞し、人間国宝の認定も受けた名工で、特に東洋の陶磁器について幅広い知見を持っていました。中国明朝の陶磁器の復元や色絵などで輝かしい功績を残しますが、故郷近辺の焼き物の造詣も深く、織部焼や黄瀬戸の作品も数多く創出しています。
萩焼:萩焼茶碗 12代坂倉新兵衛作 陶器買取情報
「萩焼」とは山口県の萩市とその周辺で作られる焼き物で、表面の細かなヒビから茶や酒などが浸透し、使うほどに良い枯れ味が出てくることが特徴です。その素朴な佇まいから茶陶として発展してきた歴史があり、茶人の好みとして”一楽二萩三唐津”という言葉がある程です。
こちらは萩焼作家の「坂倉新兵衛」が手掛けた茶碗で、買取相場は3~6万円が期待できる品です。坂倉新兵衛の12代は萩焼の販路拡大に尽力し不振衰退から救ったことで、その功績を称え”萩焼中興の祖”と呼ばれることもあります。
多数の作品を残しているため現在でも市場での流通量は比較的多いのですが、決して希少価値が薄いわけではなく、骨董品買取でも数万円単位の買取価格が付くことが多いです。宗家の書付などが付いている品は買取相場も高額で、買取価格が10万円を超えるケースもあります。
備前焼:伊勢崎淳作の茶碗 陶器買取情報
「備前焼」とは、岡山県備前市とその周辺で焼かれる焼き物の総称です。釉薬を一切使わず、土や窯変を活かした素朴な味わいが特徴で、実用の器としては勿論のこと、骨董品や美術品としても人気が高い焼き物です。
こちらは備前焼の人間国宝「伊勢崎淳」が手掛けた茶碗で、買取相場は1~3万円前後が期待できます。伊勢崎淳作品にはこのような茶陶も多いのですが、オブジェや像といった作品も多く手がけており、優れた造形美が高く評価されています。海外に出かけることも多く、インドやアメリカ、ヨーロッパも巡遊し、様々な美術品を見てきた故の感覚なのかも知れません。
備前焼は人間国宝や岡山県指定重要無形文化財に指定される陶工も多く、詳細ページでは金重陶陽や藤原啓など様々な作品の買取についても紹介しています。
益子焼:濱田庄司作の大皿 陶器買取情報
濱田庄司とは、益子焼で人間国宝に認定されている名作家で、骨董品の市場でも多数の作品が取引されているそうです。
この益子焼の大皿は、直径60cmもの大作で、かつ状態も良好な作品です。人間国宝の有名な作家の大作となると希少価値も高く評価されるので、こちらの上質な陶器大皿だと買取相場が80万円を超えるでしょう。
益子焼の名作家は、濱田庄司の他にも島岡達三などがおり、骨董品買取でも高い買取価格が期待できる逸品が数多く存在しています。
益子焼:益子焼縄文象嵌壺 島岡達三作 陶器買取情報
「益子焼」とは、栃木県益子町周辺で作られる焼き物のことです。かつて笠間藩で修行した大塚啓三郎が益子町で焼き物を作ったことに始まり、最初は火鉢や水瓶などの実用品が多かったのですが、益子で窯を開いた濱田庄司によって茶器などが制作され、その芸術性が高く評価されるようになりました。
こちらは濱田庄司を師として作陶に励んだ「島岡達三」という作家の作品で、買取相場はおよそ3~5万円前後が期待できます。島岡達三は父から教わった組紐を益子焼の素地に転がし、その上から化粧土を施して「縄文象嵌」という技法を生み出し、その分野で人間国宝にも認定されました。
益子焼にも有名な作家は多く、10万円以上の買取価格が付くような作品も多く存在します。益子焼の作家や買取相場については、詳細ページでも詳しく紹介しています。
美濃焼:北大路魯山人作の角皿 陶器買取情報
美濃焼は歴史ある陶磁器の名産地で、その種類も非常に幅広く、「志野」「織部」「黄瀬戸」「瀬戸黒」の4つに大別できます。
こちらは非常に有名な芸術家「北大路魯山人」が手掛けた織部焼(美濃焼の一種)の角皿です。また、瀬戸焼の人間国宝「荒川豊蔵」も北大路魯山人と親交が深く、共に様々な古窯跡を調査し、織部焼が美濃で焼かれていたことを発見、陶磁器界における一大ニュースになりました。(昔は織部焼は瀬戸で焼かれていたというのが定説でした。)
北大路魯山人は備前焼や信楽焼、染付磁器など様々な作品を残していますが、織部焼や黄瀬戸も好み、多くの作品を残しています。こちらの角皿はおよそ20万~40万円前後が買取相場として期待できますが、高額なものだと100万円近い買取価格が付くような品もあります。
美濃焼は人間国宝に認定されるような有名な作家も多く、特に作家の代表的な作風を用いて作られた品は買取相場も高めに推移しています。詳細ページでも様々な美濃焼の種類や買取相場を紹介しています。
鍋島焼:色鍋島花瓶 12代今泉今右衛門作 陶器買取情報
「鍋島焼」とは、かつて鍋島藩(佐賀県)の統制下で作られていた高級磁器のことです。主に大名の献上品として作られたため利益は度外視し、非常に質の高い作品が作られました。ですが廃藩置県によって途絶え、以降は12代今泉今右衛門が色絵鍋島の技術復興に成功し、今に至っています。
こちらは12代今泉今右衛門が手掛けた色絵の鍋島焼花瓶で、買取相場としてはおよそ10~15万円前後が期待できます。状態や描き込みの多さによっても買取価格は大きく変わり、作者の相場としては2万円~100万円前後までと非常に幅広いです。
また、12代は早逝だった為に代の切り替わりが早く、ゆえに作品数もそれほど多くありません。
他にも今泉今右衛門の他の代や、当時の鍋島焼なども詳細ページで詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
常滑焼:初代山田常山作の急須 陶器買取情報
「常滑焼」は愛知県常滑市とその周辺で焼かれる炻器のことで、六古窯のひとつに数えられるほど長い歴史を持ちます。
こちらは有名な常滑焼作家「山田常山」の初代の作品で、買取相場としては5000円~2万円前後が期待できます。初代は日本で急須づくりの技法を広めた鯉江方寿や、中国から招かれた陶工の金士恒から技法を学び、常滑焼の三名工と称される腕前を持ちました。その技術は代々襲名によって受け継がれ、現在は4代目がご活躍されています。
その他作家物の常滑焼や、昔に作られた「古常滑」などの買取相場なども、引き続き詳細ページで紹介しています。
萬古焼:萬古焼急須 笹岡秦山作 陶器買取情報
「萬古焼」とは三重県四日市市で作られる焼き物のことで、1979年(昭和54年)に伝統工芸品に指定されています。”萬古”は地名ではなく、創始者の沼波弄山が「萬古不易(いつまでも変わらない)」の印を押したことに由来します。
こちらは陶工の笹岡秦山が作った萬古焼の急須で、買取相場はおよそ1~3万円前後が期待できます。笹岡秦山は手回しろくろで作る萬古焼の急須で知られ、当時の煎茶好きの間で好まれましたが、早逝によりあまり作品数は多くありません。
萬古焼は作家も多く、かつ古い時代の品は”古萬古”や”有節萬古”に分類され、骨董品としての価値が付くことも多いです。詳しくは詳細ページでも紹介しています。
唐津焼:西岡小十作の茶碗 陶器買取情報
唐津焼とは、安土桃山時代以降に佐賀県で作られるようになった陶器の総称です。唐津港から積み出され、近畿より西で広く流通したため、今でも九州等では焼き物の総称として”唐津物”の俗称を用いることもあります。
西岡小十は約20年間、唐津の古窯跡の発掘を職業としていましたが、その後陶磁器研究家の小山冨士夫と出会い指導の基で開窯、作陶を開始します。窯を築いてからも古唐津の再現に取り組み、梅花皮唐津、絵斑唐津の復元に成功しています。
多大な功績を残した西岡小十ですが、その生涯で賞を受けることはなく”無冠の巨匠”と呼ばれています。これは本人が賞や名誉を嫌い一心に作陶に打ち込んでいたためで、肩書に囚われないストイックな姿勢を慕う愛好家も多いです。こちらは西岡小十が手掛けた斑唐津の茶碗で、買取相場としてはおよそ5~8万円前後が期待できます。
唐津焼は中里重利や中里太郎右衛門など有名な作家も多く、古い時代に作られた「古唐津」は陶磁器史上においても重要な位置を占めます。そうした唐津焼の買取情報も詳細ページで紹介していますので、ぜひご覧ください。
九谷焼:吉田屋の絵皿 陶器買取情報
九谷焼とは石川県で作られる色絵磁器のことで、その美しさとデザインの多様性から海外でも人気を博し、明治時代には輸出品として沢山の作品が作られました。また外国の博覧会へ出品したのを機に、逆に西洋の技術も取り入れるようになっていきます。
こちらは九谷焼の窯元「吉田屋」が江戸時代後期に作った絵皿で、経年物にもかかわらず状態も良く、骨董品買取での買取相場としてはおよそ10万円~15万円前後も期待できる品です。
吉田屋とは古九谷の再興を目指し、大聖寺の豪商であった豊田伝右衛門が私財を投入して築いた窯です。古九谷風で使われる5色のうち赤色を使わないのが吉田屋の特徴で、ゆえに”青九谷”とも呼ばれていました。
他の九谷焼の中にも高く売れるものはあり、人間国宝に認定された九谷焼の有名な作家もいますので、九谷焼の買取情報は詳細ページでもさらに紹介しています。
陶器の買取価格が決まる要素について
陶器の買取価格は単純に言えば「希少性の高さ」と「需要の高さ」によって決まります。この二つの要素を基準に考えるとある程度どういった陶器の買取価格が高いのかが分かりますので、そういった陶器の買取価格が決まる要素について紹介します。
作家の作品の陶器は買取価格が期待できる
陶器の買取において重要視される要素の一つが作家物の作品かどうか、またどういった作家の作品かどうかです。骨董品全般に言える事ですが、骨董品の買取で特に高価買取が期待できるものは多くの場合は有名作家による作品かどうかなのです。
有名どころで例えると同じ有田焼でも柿右衛門の陶器作品は数十万円という買取価格が期待できますが、有名ではない作家による有田焼の器では一万円を超える買取価格がつく事も稀なのです。ですので、陶器の買取査定の場合は落款(サイン)はきちんと撮影しましょう。
時代の古い陶器製品は高くなる傾向にある
陶器の買取価格は年代が古ければ古いほど希少性が高くなるので買取価格も高くなります。そして、古い時代の陶器製品には作家物でありながら落款(サイン)が敢えてない作品もありますが、そういった作品も作家物の陶器作品として高価買取が期待できます。
ただ、落款(サイン)なしで作家物かどうかを見抜くためには、優れた鑑定眼と経験に加えて作家の作品の特徴や歴史を知っている必要があります。素人ではほぼ不可能なほど困難ですので、専門家にお願いする事をおすすめします。
また、他にも特に古い陶器作品でありながら、精巧な細工が施され、状態も綺麗であれば作家物でなくても高価買取は期待できます!
ブランド食器のアンティークは高価買取が期待できる
陶器製品には和食器・洋食器どちらも含まれるのでブランド食器に関しても紹介しておきます。ブランド食器の買取となると、「マイセン」や「ヘレンド」といった単体の販売価格が高いハイブランド食器は高価買取が期待できる事は分かるかと思います。ですが、ハイブランド食器でなくてもブランド食器のアンティーク食器はかなりの高価買取が期待できます。
有名なところでいうと、「オールドノリタケ」や「オールド大倉陶園」が挙げられますが、これらのブランド食器は通常であれば1万円以内の買取価格に収まるところ、アンティーク食器であれば数十万単位の買取価格が期待できる食器もあるほどなのです。
ざっくりと陶器の買取価格が決まる要素を紹介しましたが、陶器の買取価格を算出したり陶器の価値を判断することは、鑑定のプロであっても間違える事があるほど難しい事です。ここで紹介している陶器の買取価格に関する考え方はあくまでも参考程度に考えて、本当に陶器の買取価格や価値を知りたい場合は買取業者に相談する事をおすすめします。