茶道具のひとつである「柄杓」について

茶道具柄杓

茶道具のひとつに数えられる「柄杓」について、歴史や概要、茶道における役割や手入れ・扱い方を解説していきます。

「柄杓」について調べている方は是非参考にしてください。

茶道具の一つ「柄杓」の概要

茶道具の一つ「柄杓」の概要

茶道における柄杓とは、お茶を点てる際に湯や水を汲むために用いる道具です。

一般的な柄杓はいろいろな素材で作られていますが、茶道に用いる柄杓は竹製と決まっています。

茶道に用いる柄杓は、炉用、風炉用、炉と風炉の兼用の3種類があり、流派が違っても大きな違いはありません。

水を汲む部分を「合」といい、持ち手の部分を「柄」といいます。

柄が合の外側に月形についている「月形」と柄が合の中まで通っている「指通」がありますが、「指通」は特殊な点前にのみ用います。

柄杓の歴史

柄杓の歴史

柄杓自体は古くから水を汲むのに用いられてきた道具です。

全世界的に同じような道具があり、日本ではヒョウタンを割った物に木製の柄をつけたものが柄杓の始まりではないか、といわれています。

茶道に用いる竹の柄杓は、鎌倉時代に弓を作る「弓師」が制作したのが始まりという説が有力です。

そのため、現在まで柄杓の扱い方は、弓道の作法からの動作が取り入れられているのです。

茶道に柄杓がいつ頃から取り入れられたのか、はっきりとした記録は残っていません。

しかし、千利休も柄杓を用いていたころから、茶道が成立し始めた時期から、柄杓はお湯を汲む道具として用いられてきたのでしょう。

現在、茶道の柄杓は他の柄杓とは区別され、専用の道具として用いられています。

他の用途に用いられることはありません。

また、お茶を点てる際に柄杓を持って構えることで、お茶を点てる自分の心と姿勢を整えるとも教えられ、茶道を代表する道具の1つとなっています。

茶道における柄杓の役割

茶道における柄杓の役割

茶道において柄杓は、水やお湯を汲むといった実用的な役割を担うと同時に、茶を立てる心構えを自分自身に問う象徴的な道具となっています。

それを証明するのが、「鏡柄杓」という動作です。

これは、柄杓を立てて、鏡に顔を映すような感じで正面に構えます。

この動作を最初にすることにより、お茶を点てる心と体を整えるそうです。

柄杓は、炉や風炉を用いるお点前から使われます。

茶道の初心者は、道具の扱い方や盆点前を習い、その後ようやく柄杓の扱い方を習うことができます。

そのため、柄杓を扱えるようになると一歩茶道が上達したように感じられる人も多いことでしょう。

なお、柄杓は茶碗や棗、茶入のように鑑賞の対象になることはありません。

茶道における柄杓の扱い方(作法)

茶道における柄杓の扱い方(作法)

柄杓には、置き柄杓、引き柄杓、切り柄杓といった扱い方の型があります。

置き柄杓は、湯を汲んだ後で釜の口に柄杓を置くときの作法です。

弓に矢をつがえる形を模しているといわれ、柄杓の中節のところを親指と人差し指で挟んで、押えながら置きます。

引き柄杓は、抹茶を入れる際、柄杓の半分のお湯をお茶碗の中に入れ、残りを釜に戻す際の扱いです。

このとき、親指と人差し指の付け根に柄を預け、残りの指は揃えて手のひらを見せるような形で柄杓を釜の上におきます。

切り柄杓は、薄茶で、しまいの茶筅通しのときの柄杓の扱い方です。

5本指をまっすぐに揃え、柄の切り止めまで引いていき、最後は親指を人差し指につけて指で円を描きます。

これは、弓を引き絞った形と言われています。

これらの作法は裏千家のものですが、他の流派もそれぞれ弓の型にならった作法で柄杓を扱います。

柄杓の手入れ・保管方法

柄杓の手入れ・保管方法

柄杓は竹製ですので、湿気を嫌います。

使った後は丁寧に水気を拭い、完全に乾かしてからしまってください。

いつまでも湿り気があると、カビが生えることがあります。

また、洗剤でゴシゴシ洗うのも柄杓がいたむのでやめましょう。

水気を取るときは直射日光の当たる場所ではなく、陰干しにするのがおすすめです。

なお、柄杓は消耗品です。

使い続けて汚れたりひびが入ってきたりしたら替え時と考えましょう。

また、柄杓は強い衝撃を与えると柄が折れてしまいます。

箱に入れてしまう際は、他の道具の下にならないように気をつけてください。

長い間使わないときは、除湿剤などを1つ入れておくと、保管している間にカビが生えてしまうこともありません。

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