宅配買取について
宅配買取とは買取業者へ品物を郵送して買取してもらう買取方法で、郵送に必要な「宅配キット」も無料で買取業者が用意してくれます。宅配買取は大きなメリットがある他、注意すべきデメリットもありますので両方を理解しておきましょう。このページでは、宅配買取について次の内容に沿って紹介していきます。
骨董品の買取方法は「出張買取」と「宅配買取」と「店頭買取」の3つがありますが、それぞれの買取方法ごとに紹介しています。
宅配買取の流れ
まず、宅配買取は次のような流れで行われます
1:骨董品買取業者に問合せする
2:品物を買取業者に郵送する
3:買取金額を振込してもらう
骨董品の宅配買取は他の買取方法と比べて少々やり取りが特殊ですので、各項目ごとに詳しくご説明します。
買取業者に問合せをする
問合せに関しては他の買取方法と同じですが、宅配買取の場合は「段ボール」「緩衝材」「必要書類(着払い伝票等)」がセットとなった宅配キットを(大体の業者が)無料で用意をしてくれます。
この段ボールのサイズや宅配の可否の判断の為、品物の数やサイズを尋ねられますので答えられるようにしておきましょう。※宅配買取の場合、必ず買取業者に問合せをしてから骨董品を郵送しましょう。
品物を買取業者に郵送する
問合せ後、2~3日で宅配キットが到着しますので、自分で商品を梱包し郵送します。(郵送の際には買取業者指定の運送会社で集荷が可能です)この際注意するのは、割れ物や置物の梱包です。
到着後に陶器や置物が割れていた場合、責任の所在が分からないので基本的に自己責任として処理されると考えておきましょう。
買取金額を振込してもらう
郵送後、3~5日程度で査定結果の連絡が来ますので、内容に納得であれば買取成立し、買取金額を指定口座に振り込んでもらい完了です。もし、キャンセルの際には送った品物を返送してもらうことになります。
ここでの注意点は、キャンセル料は無料でも着払いで返送されるので、実質かなりのキャンセル料が必要な場合があるという事です。この点は必ず確認しておきましょう。
宅配買取のメリット
宅配買取のメリット一覧
- 1.誰とも会わずに骨董品買取が可能
- 2.時間に融通が利く
- 3.手数料も無料
宅配買取は自分の好きなタイミングで郵送するだけで買取が成立するので、誰とも会う必要もなく、自分の手の空いている間に梱包をし、集荷サービスで郵送すれば多少のやり取りだけで完了します。宅配キットや郵送費用に関しても無料対応の業者がほとんどですので、宅配買取は最も手軽な買取方法とも言われています。
一方で、宅配買取にはデメリットもありますのでそちらに関しても後述しますので理解の上で宅配買取を選択しましょう。
宅配買取のデメリット
宅配買取のデメリット一覧
- 1.返送料のリスクがある(※要注意)
- 2.良くも悪くも査定員と会えない
- 3.骨董品の郵送は破損のリスクがある
- 4.指定外の品物は売れない
- 5.郵送量に限界がある
- 6.買取成立までに時間がかかる
宅配買取は手軽な一方、骨董品買取ならではのデメリットもありますので、きちんと理解をしておくことが納得の骨董品買取を行うためにも大切です。
1.返送料のリスクがある
宅配買取ではキャンセルすると返送料の負担が求められる可能性があり、これを利用した悪質な買取業者もいますので要確認です。手法は次の通りです
返送料トラブルの例
郵送前段階の目安としての査定価格は50000円といいつつ、郵送後の実物査定で5000円と伝えます。当然キャンセルしたくなりますが「返送料は着払いで4~5000円は必要」「他社でも同じような価格」と言われ、結局買取をお願いさせるという方法です。「キャンセル料に返送料は含まれるか」という点がかなり曖昧なので、「キャンセル料は無料」といいつつも、こういった悪質な手法がとられることがあります
骨董品は特に買取価格の根拠が曖昧なので事前の査定価格と実物査定価格の差をつけやすい傾向にありますので、この点は注意が必要です。必ず依頼する前に直接確認しておきましょう!
2.よくも悪くも査定員と会えない
骨董品の買取価格は根拠がかなり曖昧なので、実際に目の前で買取価格の理由を説明してもらう方が安心・納得して骨董品買取を行うことができます。また、根拠が曖昧かつ出張買取は顧客有利な買取なので、目の前で「もう少し高くお願いします」と言うだけでも、価格交渉が成立し買取価格を上げてくれる可能性が高いです。
ですが、宅配買取では返送料や費用の兼ね合いから交渉においては業者有利な状況となりますので、交渉は少々厳しいと言えます。
3.骨董品郵送は破損のリスクあり
これは骨董品の種類にもよりますが、基本的に古くて劣化しやすい状態になっており、陶器製品といった割れ物、彫刻や彫像といった置物関連など、骨董品は基本的に破損しやすい品物が多く、高価な価値を持つ骨董品であればあるほど少しの破損で買取価格が大きく減少します。
3.指定外の品物は売れない
宅配買取では事前に伝えた品物以外は基本的に郵送はNGです。ですが、出張買取であれば目の前で相談しながら売れるので、絶対に売れないだろうと考えていた品物を売ることも可能ですし、多少の品物であればまとめて押し付ける事も可能です。
4.買取成立までに時間がかかる
宅配買取は「郵送」と「銀行振込」が絶対に必要なので、問合せをしてから買取が成立し現金が振り込まれるまでに、最低でも1~2週間はみておく必要があります。一方、他の買取方法の場合はアポイントが取れればその日のうちに現金受取までいけるので、最短当日に現金化も可能となっています。
骨董品で宅配買取を選ぶまとめ
これらが骨董品の宅配買取におけるメリットとデメリットです。私的には品数が少なく「捨てるくらいなら相談してみよう」という感じであれば宅配買取は手軽なのでアリかと思います。しかし、骨董品が少なくても明らかに高級そうな骨董品だと感じた場合は出張買取がおすすめです。