信楽焼買取情報の目次
このページでは信楽焼買取に関する様々な情報をご紹介するのですが、情報量がかなり多くなりますので次の目次を参考にしてください
安心して信楽焼の買取を
依頼する為に（目次）
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信楽焼の買取相場を一覧でご紹介
信楽焼の買取価格は作風や歴史、作家や状態によってピンキリですので、まずはできるだけ多くの種類の信楽焼買取相場を一覧で紹介していきます。
信楽焼買取について流れや方法を知りたい方はこちらの「骨董品買取が初めての方へ」を、おすすめの信楽焼買取業者について知りたい方は後述の「信楽焼買取におけるおすすめ買取業者について」を参考にしてください。
| 信楽焼の種類 | 状態 | 買取相場 |
|---|---|---|
| 信楽焼花入 北大路魯山人作 | 在銘/共箱有 | 85000円~16万円 |
| 古信楽大壺 | 箱無し | 41000円~65000円 |
| 信楽焼陶匣 辻清明作 | 在銘/共箱有 | 28000円~43000円 |
| 信楽焼花入れ 鈴木治作 | 在銘/共箱有 | 11000円~58000円 |
| 信楽焼茶碗 杉本貞光作 | 共箱有 | 23000円~33000円 |
やはり高い買取価格が期待できる信楽焼となると作家物の信楽焼が多く、「北大路魯山人」「杉本貞光」「鈴木治」などのネームバリューある作家の作品だと買取価格も高額が期待できます。
ですが、信楽焼は古陶に分類される「古信楽」というジャンルがあり、骨董品としての価値が評価されれば特段作家物でなくとも高額な買取価格が付くケースもあります。
では、次は画像と解説付きで信楽焼の買取価格についてご紹介します。
信楽焼の買取価格例の紹介
こちらでは様々な信楽焼の買取価格について紹介します。画像付きで信楽焼の買取例を挙げて紹介しますのでぜひ参考にしてください。(※なんでも鑑定団のような評価額や鑑定価値と買取価格は全くの別物で、評価額は買取価格よりもはるかに高い金額が算出されます。)
信楽焼水指 高橋春斎作(高さ:約26cm、幅:約22cm)
こちらの水指は信楽焼作家の「高橋春斎」が手掛けた品で、買取相場はおよそ1万円前後が期待できます。
高橋春斎は、同じく信楽焼作家の3代目高橋楽斎を父に持ち、昭和43年に独立し自らの窯を開きました。特に茶器に優れ、茶碗の他も花入や茶入などを数多く手がけ、信楽焼の荒々しさを活かした素朴な造形の品が多いです。
ですが、伝統を保持した古典的な作品ばかりでなく、こちらの品のような独創的な信楽焼も多く見られます。こちらも水指は一見木製のように見える品ですが実は信楽焼で、掻いて柄を作っています。
信楽焼花入 神崎紫峰作(高さ:約25cm、幅:約13cm)
陶芸家の「神崎紫峰」は、古信楽焼の釉薬美術を追求し、全てを自然釉にて仕上げた作品が大半です。十日間の焼成の間に自然に降りかかった灰が美しい色合いを出し、これを信楽焼では”景色”と呼びます。
他にも古信楽には特徴的な窯変(灰のかかり方によって自然に色が変化すること)があるものが多く、神崎紫峰作品はそれらの自然変化を大切にし、穴窯で焼き上げています。
こちらの壺の買取相場はおよそ8万円～10万円前後ですが、神崎紫峰は公募に参加せず、個展を中心に活動している無所属作家であることもポイントです。そのため国内よりもドイツやアメリカ等海外で人気が高く、相場には非常にばらつきがあります。
古信楽壺(高さ:約39cm、幅:約36cm)
「古信楽」とは鎌倉～室町時代にかけて焼かれた古い信楽焼のことを指します。滋賀県には琵琶湖がありますが、その古い琵琶湖層の粘土には細かな石粒が多く、焼き物の素地は荒くなります。ゆえに、その古琵琶湖層の土が使われた古信楽は素朴な暖かみが強く、美術品としても高い価値を秘めたものが多いです。
こちらの古信楽の壺は状態良好で直しもなく、買取相場はおよそ3万円～7万円前後が期待できます。ですが古信楽の見極めは非常に難しいため、骨董品に造詣の深い買取業者に依頼されることをおすすめします。
信楽焼買取におけるおすすめ買取業者
まず初めに、手間をかけずに信楽焼を高く安心に売る為に最も大切なおすすめの信楽焼買取業者をご紹介します。買取業界において「おすすめの信楽焼買取業者＝おすすめ骨董品買取業者」ですので、当サイトで紹介しているおすすめ骨董品買取業者を参考にしてください。
信楽焼買取においても買取業者の選択さえ間違えなければ、手間いらずで高く安心に信楽焼を売ることができます！
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日晃堂
日晃堂は骨董品と食器を専門的に買取している買取業者です。骨董品の幅広い種類に応じて専門的に見れる査定士を揃え、世界に広げている販路が強みで、骨董品買取では特におすすめしている買取業者です。
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福ちゃん
福ちゃんは中尾彬さんと池波志乃さんが広告塔を務めるてるのが印象的。福ちゃんは総合買取業者ですが、骨董品買取には専門的に力を入れており、総合買取業者としての強みを活かしたイチオシ買取業者です。
高価買取が期待できる信楽焼の特徴とは？
家の大掃除や倉庫や蔵の整理、相続などによって「信楽焼」が見つかった際に「高く売れそうな信楽焼かどうか」を判別するポイントをご紹介します。
これから紹介するポイントに多く該当すると高く売れる信楽焼の可能性が上がりますので、気になる場合は後述しますが一度骨董品買取業者に査定依頼をすることを強くおすすめします！
単純に古そうな信楽焼かどうか
信楽焼だけでなく骨董品や陶磁器全般に言える事ですが、ただ単に「古そう」と感じる焼き物、というだけでも数万円以上で売れる高い価値を秘めている可能性はゼロではありません。
現に、古い時代に焼かれた信楽焼は「古信楽」といい、美術品としても高い価値を持ちます。骨董好きの間では”信楽と李朝で死ねる”という言葉がある程に奥が深く、人気も高いジャンルです。
ただ、古信楽の中でも自然釉の出方や直しの有無などの良し悪しがありますので、基本的には価値や買取価格については専門家に査定依頼することをおすすめします。「古そうなだけ」であっても骨董品買取業者に相談するには十分な理由で業者側も「古そうであれば相談をしてほしい」と言っています！
作家物の信楽焼かどうか
古信楽以外で高額な買取価格が期待できる信楽焼としては「作家物」が挙げられます。信楽焼には「上田直方」や「古谷道生」「辻清明」などの著名な作家が多く、買取価格も高額が期待できます。また、北大路魯山人も信楽焼を好み、多数の作品を残しています。
作家物の信楽焼かどうかは「落款(陶印)」や箱への「墨書き」で確認できますが、共箱の紛失や敢えてサインのない信楽焼作品もあります。
信楽焼に共箱(保管箱)があるかどうか
特に作家物などに分類される価値の高い信楽焼は「共箱」という木製の箱に入っていることが多いです。
共箱の表面には作品名や作家名などが筆で書かれており、もちろん共箱がなくても査定は出来ますが、共箱に書いている詳細情報が分かることで更に深いレベルの査定が可能になります。共箱の材木や色褪せの具合である程度の製作年代を想定できるケースもあり、共箱の有無で買取価格が数万円単位で違ってくることもあります。
ただ、共箱を紛失したり作り直したり等の例外もありますので、共箱がないと価値がないわけではありません。また、古信楽には共箱がないものも多いです。
信楽焼を入手した場所がわかるなら・・・
信楽焼を含めた骨董品全般に言える事ですが、高い価値をもつ骨董品とは「然るべきルート」から見つかる場合が多くなっています。然るべきルートを簡単に挙げると、「1.骨董品収集家のコレクション」や「2.オークションや骨董市等で高い金額で購入」、「裕福な人からプレゼントされた」などです。
ですので、信楽焼を見つけた際にはどういったルートを辿ってここにあるのかが確認できるのであれば確認しておくことをおすすめします。「昔に政治家の人から貰った」などなど、そういった入手ルートであれば高価買取はかなり期待できますよ！
高価買取が期待できる信楽焼かどうかを判別する簡単なポイントはこんな感じです。ですが、本当に高い価値がある信楽焼かどうかの判断は専門家に判断してもらわなければ分かりません。共箱や作家のサインがなく、ただ古そうなだけの信楽焼でも専門家の査定で数万円以上の買取価格がつく事は珍しい事でもありません。
ですので、古そうな信楽焼が見つかれば正しい価値を判断するためにも、無料かつ業者が推奨しているので次の方法で骨董品買取業者の専門家に無料査定を依頼することをおすすめします！
信楽焼の買取価格の調べ方
まず、自力で素人が信楽焼の買取価格を調べる事は不可能と言えます。その理由は「作品知識」と「最新の相場」を知っている必要がある、つまりはオークションや骨董市等に出入りしているような人や学芸員でなければわからないからです。(当ページの前半に信楽焼の買取価格例の一覧と解説がありますので、そこを見て信楽焼の買取価格が算出できそうか試してみてください。)
しかし、写真によるメール査定を活用する事で素人でも信楽焼の買取価格を簡単に特定する事が可能です。
このページでは信楽焼に関する撮影ポイントを紹介していますが、メール査定の方法や基本的な撮影方法、相見積もりの取り方については次のページを参考にしてください。
メール査定における信楽焼の撮影方法
※信楽焼の撮影ポイントに関してはこちらの陶磁器の買取情報ページで紹介している内容と異なる点がとくにありませんので、同様の内容を紹介しています。
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陶器全体の撮影
陶器製品の全体の写真を撮影します。サイズ感・陶器の色が分かるようにライター等と一緒、光の反射には気を付けて撮影すると尚良いです。 -
刻印・サインの撮影
作品のサイン(落款・陶印)を撮影します。作品の隅や底部などぱっと見て分かりづらい箇所にありますので、見当たらなければその旨を伝えましょう。 -
バックスタンプやロゴの撮影
サインと似ていますが、ノリタケやマイセンなどブランド食器はメーカーのロゴや年代等が記載されたバックスタンプがあるはずなので撮影しましょう。 -
付属品の撮影
陶器の作品や食器には共箱や鑑定書と言った付属品がありますので、目につく付属品は全て撮影しましょう。写真のような共箱のサインも読めるように撮影しましょう。
撮影ポイントの補足説明
陶器の買取価格の査定には付属品と落款(サイン)、バックスタンプの撮影が重要になります。ですが、作品の中には時代背景から敢えて落款やロゴがない作品や食器もありますし、付属品がない陶器と言うのも珍しくはないので、落款やバックスタンプ、付属品がない場合はないという旨をメールの文面で伝えてあげるとよいです。
また、陶器の状態について細かな傷等を撮影するとキリがない為、全てを写真に写さなくても、文章で「小さなダメージが点在している」などと補完できればOKです。
メール査定の詳細については、次のページもぜひ参考にしてください。
信楽焼とは？歴史や特徴を紹介します
信楽焼とは、滋賀県の甲賀市信楽を中心にで焼かれる陶器のことを指します。信楽は古くから良質の陶土が採れる地で、また奈良や京都などを結ぶ中継地点でもあったことから、茶陶としても大きく発展しました。
信楽焼は安価な品から骨董品として価値の高い品まで多数のバリエーションがあり、高額な例としては加藤唐九郎作の信楽焼の花入が200万円という価格で取引された例もあります。
この信楽茶碗は文献にも掲載され、かつ作家も有名で出所がはっきりしているから故の高額ではありますが、ここまで極端な例でなくとも骨董品として価値のある信楽焼作品は多いです。
では、ここからは信楽焼の歴史や特徴について詳しくご紹介します。
信楽焼を培った歴史と自然
滋賀県の甲賀市信楽周辺で焼かれる信楽焼は、日本六古窯のひとつに数えられている歴史のある焼き物です。
一説には東大寺の奈良の大仏を建立したことで知られる聖武天皇が滋賀県、当時の近江国甲賀郡紫香楽村に「紫香楽宮（しがらきのみや）」を建設した際、宮殿の瓦を焼いたのが始まりとも言われています。実際には今なお発掘される大量の当時の瓦や什器類を焼いた窯は特定されていません。
しかし信楽周辺が古くから窯業の盛んな地域であったことは事実で、甲賀市に隣接する蒲生郡竜王町と野洲市にまたがる鏡山には滋賀県最大となる５０基以上の須恵器の窯跡が「鏡山古窯址群」として確認されています。これは１５００年以上前の古墳時代から飛鳥、奈良時代にかけての遺跡で、信楽焼以前からの、この地域と焼き物との関わりの深さを物語っています。
また、鏡山や紫香楽宮跡を含む辺り一帯は「三上・田上・信楽県立自然公園」として滋賀県初の自然公園に指定されています。豊かな自然と文化財を擁し、見所の多い公園の中でも、ダイナミックな花崗岩の浸食景観は見事です。この地表に露出し風化した花崗岩の混入が信楽焼の特徴的な質感を生む蛙目粘土の素となります。
地理的には京都、奈良や、畿内地方と東海地方を結ぶ交通の要衝でもあり、陶土にも恵まれた、ここ信楽の地で生まれた焼き物は、後世での大きな発展のためのポテンシャルを秘めていました。
信楽焼は茶器から狸まで
鎌倉時代には壺や甕やすり鉢などの日用雑器を焼いていた信楽焼ですが、安土桃山時代には、素朴ながら表情豊かな土味が茶陶として珍重されるようになり、茶道の発展と共に次第に権威あるものとなりました。
江戸時代には、徳川２代将軍秀忠が茶の保存に適した信楽焼で茶壺を作らせ、宇治茶を献上させた事から将軍家と朝廷への献上茶は信楽焼の茶壺に詰めて運ばれるようになります。手遊び歌「ずいずいずっころばし」は、３代家光の代に制度化された「御茶壺道中」の様子を歌っていると言われています。
このように信楽焼は非常に長い歴史を持つ権威ある茶陶となりながら、一方では庶民の日用品の生産も続けていました。鎌倉時代や室町時代の雑器が桃山時代以降に茶陶として転用された例もいくつかあり、例えば「蹲（うずくまる）」と呼ばれる形の花生けは、もとは種壺や油壺として使われた極めて実用的で簡素な壺の中に、「侘び寂び」に通じる美が見出された好例です。
機能性と実用性、そして茶陶としての「高尚な」イメージも強い信楽焼ですが、むしろ現在「信楽焼」といえば、飲食店の前などに置かれた狸の置物を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
原形となる狸の置物は明治時代には焼かれていたそうですが、全国的に広まったのは戦後になってからのことです。昭和天皇が滋賀県を訪問された折、信楽の街に日の丸と共に飾り付けられたたくさんの狸を見て歌を詠まれたことが一大ブームのきっかけとなりました。
「タヌキ」は「他を抜く」に通じるとして商家の店先に置かれることが多い信楽焼の狸は「災いから身を守る笠」「腹の座った判断を表すでっぷりとしたお腹」「信用を表す通帳」「金運を表す大きな金玉」などなど縁起を担いだ特徴を踏襲して作られます。可塑性の高い信楽の土が、この複雑な造形を持つ大型の置物の生産を可能にしているのです。
信楽高原にある「滋賀県陶芸の森」では、この信楽焼の性質を現代アートとして生かしたオブジェの数々が展示されています。もちろん、信楽焼の誇るポップカルチャーとして現代生活に溶け込んだ愛嬌たっぷりの狸の面々にも出会うことができます。
他の陶磁器の種類一覧
信楽焼以外で当サイトで紹介している陶磁器の買取情報は次の通りになります。
掛け軸や絵画、象牙、刀剣、珊瑚製品など様々な骨董品に関しても幅広く紹介していますので骨董品買取の際にはそちらも是非参考にしてください。
