有田焼買取に関する情報を提供するページ
有田焼買取に関する情報を提供するページ

有田焼買取情報の目次

このページでは有田焼買取に関する様々な情報をご紹介するのですが、情報量がかなり多くなりますので次の目次を参考にしてください

有田焼の買取相場を一覧でご紹介

有田焼の買取価格例の紹介

有田焼の買取価格は作風や歴史、作家や状態によってピンキリですので、まずはできるだけ多くの種類の有田焼買取相場を一覧で紹介していきます。

有田焼買取について流れや方法を知りたい方はこちらの「骨董品買取が初めての方へ」を、おすすめの有田焼買取業者について知りたい方は後述の「有田焼買取におけるおすすめ買取業者についてを参考にしてください。

様々な有田焼買取相場一覧リスト
有田焼の種類 状態 買取相場
有田焼香炉 葉山有樹作 在銘/共箱有 78000円~15万円
吹墨有田焼七寸皿(5点) 加藤静允作 在銘/共箱有 35000円~82000円
有田焼花瓶 14代酒井田柿右衛門作 共箱有 25万円~40万円
濁手有田焼花瓶 13代酒井田柿右衛門作 共箱有 20万円~38万円

やはり高い買取価格が期待できる有田焼となると作家物の有田焼が多いですが、初期に作られた有田焼は初期伊万里や古伊万里などに分類されることがあり、作家物の有田焼でなくても買取価格が期待できる事もあります。

では、次は画像と解説付きで有田焼の買取価格についてご紹介します。

有田焼の買取価格例の紹介

有田焼の買取価格例の紹介

こちらでは様々な有田焼の買取価格について紹介します。画像付きで有田焼の買取例を挙げて紹介しますのでぜひ参考にしてください。(※なんでも鑑定団のような評価額や鑑定価値と買取価格は全くの別物で、評価額は買取価格よりもはるかに高い金額が算出されます。)

有田焼 濁手花瓶 14代酒井田柿右衛門作(高さ:約18.5cm、幅:約19cm)

有田焼 濁手花瓶 14代酒井田柿右衛門作(高さ:約18.5cm、幅:約19cm)
買取価格:10~20万円

「酒井田柿右衛門」は非常に有名な有田焼作家で、ヨーロッパの西洋磁器にも強い影響を及ぼしました。

濁手の地肌に上絵を焼き付ける”柿右衛門様式”で知られますが、原料の土の関係で完成時の変化が大きいため、半数以上は失敗作として廃棄されてしまいます。ゆえに材料代がかさみ、それほど利益率は良くありません。

こちらは14代酒井田柿右衛門が手掛けた濁手の花瓶で、買取相場はおよそ10万~20万円前後も期待できる逸品です。ですが、柿右衛門作品には本人名義のものと工房が作ったものとがあり、相場も大きく異なります。

有田焼壺 葉山有樹作(高さ:約29cm、幅:約28.5cm)

有田焼壺 葉山有樹作(高さ:約29cm、幅:約28.5cm)
買取価格:10~15万円

葉山有樹は佐賀県有田町出身の陶芸家で、海外でも高く評価されドイツのプロダクトに参加したり、フィンランドの食器ブランドで滞在制作を行ったりと幅広い功績があります。「美は細部に宿る」を信条とし、素地いっぱい描かれた緻密な文様が特徴です。

人気の作家のため買取相場も高額で、こちらの壺も10万円~15万円前後の買取相場が期待できます。葉山有樹作品には、ぐい吞みのような小さなものから直径60cm以上もの大皿などの大型作品まであり、買取相場は品によっても大きく異なります。

有田焼花瓶 小畑柿右衛門作(高さ:約39.5cm、幅:約40cm)

有田焼花瓶 小畑柿右衛門作(高さ:約39.5cm、幅:約40cm)
買取価格:3~6万円

上記の酒井田柿右衛門作品とよく似た品ですが、こちらは「小畑柿右衛門」の作品です。こちらは直径40cmにもなる大きな花瓶で、買取相場はおよそ3~6万円前後が期待できます。

12代柿右衛門の代である大正初期は、戦争によって国内の景気が厳しく、美術品はなかなか売れなかった時代でした。その頃、実業家であった小畑秀吉と共同経営者となることで状態を持ち直します。

意見の対立によって柿右衛門は会社を脱退しますが、その後合資会社は50年間制作を続けています。それが「小畑柿右衛門」作品と呼ばれており、相場は本家よりも安価にはなりますが、12代の指導が覗えるような優れた作品も多くあります。

有田焼買取におけるおすすめ買取業者

有田焼買取におけるおすすめ買取業者

まず初めに、手間をかけずに有田焼を高く安心に売る為に最も大切なおすすめの有田焼買取業者をご紹介します。買取業界において「おすすめの有田焼買取業者=おすすめ骨董品買取業者」ですので、当サイトで紹介しているおすすめ骨董品買取業者を参考にしてください。

有田焼買取においても買取業者の選択さえ間違えなければ、手間いらずで高く安心に有田焼を売ることができます!

  • 日晃堂

    日晃堂は骨董品と食器を専門的に買取している買取業者です。骨董品の幅広い種類に応じて専門的に見れる査定士を揃え、世界に広げている販路が強みで、骨董品買取では特におすすめしている買取業者です。

  • 福ちゃん

    福ちゃんは中尾彬さんと池波志乃さんが広告塔を務めるてるのが印象的。福ちゃんは総合買取業者ですが、骨董品買取には専門的に力を入れており、総合買取業者としての強みを活かしたイチオシ買取業者です。

高価買取が期待できる有田焼の特徴とは?

メール査定における有田焼の撮影方法

家の大掃除や倉庫や蔵の整理、相続などによって「有田焼」が見つかった際に「高く売れそうな有田焼かどうか」を判別するポイントをご紹介します。

これから紹介するポイントに多く該当すると高く売れる有田焼の可能性が上がりますので、気になる場合は後述しますが一度骨董品買取業者に査定依頼をすることを強くおすすめします!

単純に古そうな有田焼かどうか

単純に古そうな有田焼かどうか

有田焼に限らず骨董品や陶磁器全般に言える事ですが、単純に「古そう」と感じるだけでも数万円以上で売れる高い価値を秘めた有田焼の可能性はゼロではありません。そのため、基本的には価値や買取価格については専門家に査定依頼することをおすすめします。

特に有田焼・伊万里焼の古いものは美術品としても価値が出る例があり、骨董品としての価値が認められれば高額で買取されるケースも多々あります。

「ただ古そうなだけ」であっても骨董品買取業者に相談するには十分な理由になりますし、業者側も「古そうであれば相談をしてほしい」と言っています!

作家物の有田焼かどうか

作家物の有田焼かどうか

作家物の有田焼とは、陶芸家(作家)によって作られた作品の有田焼の事であり、十万以上の買取価格が期待できる有田焼のほとんどは作家物の有田焼です。ですので、作家物の有田焼だと分かるだけで高価買取の期待値は大きく上がります!

作家物の有田焼かどうかは「落款(陶印)」や箱への「墨書き」で確認できますが、敢えてサインのない有田焼作品や、墨書きが擦れて確認できない場合もあります。この場合も、基本的には査定員に判断を任せることが出来ます。

有田焼に共箱(保管箱)があるかどうか

有田焼に共箱(保管箱)があるかどうか

作家物の作品含めた高価な有田焼の場合、「共箱」と言う木箱に保管されていることが多いです。

特に、数十万単位での買取価格が期待できる有田焼であれば基本的には共箱に入っていますので、有田焼に共箱があるだけでも高価買取が期待できるというわけです。(ただ、共箱がないと価値がないということではありません。)

共箱には作品名や作家名などの詳細情報が筆で書かれており、もちろん共箱がない場合でも査定は可能ですが、共箱の情報を読むことでもう少し深いレベルでの査定が可能になります。例としては、上述の酒井田柿右衛門作品でも品や代(作者)によって共箱の記載が若干変わり、そうした点で詳細の特定をはかる場合もあります。

また、共箱自体以外に関しても、簡素であったり近年の綺麗なものよりも、色褪せや時代を感じる匂いなど、古そうな雰囲気のある箱であればより有田焼の高価買取は期待できます!

有田焼を入手した場所がわかるなら・・・

作品自体が珍しい有田焼かどうか

有田焼を含めた骨董品全般に言える事ですが、高い価値をもつ骨董品とは「然るべきルート」から見つかる場合が多くなっています。然るべきルートを簡単に挙げると、「1.骨董品収集家のコレクション」「2.オークションや骨董市等で高い金額で購入」「裕福な人からプレゼントされた」などです。

ですので、有田焼を見つけた際にはどういったルートを辿ってここにあるのかが確認できるのであれば確認しておくことをおすすめします。「昔に政治家の人から貰った」などなど、そういった入手ルートであれば高価買取はかなり期待できますよ!


高価買取が期待できる有田焼かどうかを判別する簡単なポイントはこんな感じです。ですが、本当に高い価値がある有田焼かどうかの判断は専門家に判断してもらわなければ分かりません。共箱や作家のサインがなく、ただ古そうなだけの有田焼でも専門家の査定で数万円以上の買取価格がつく事は珍しい事でもありません。

ですので、古そうな有田焼が見つかれば正しい価値を判断するためにも、無料かつ業者が推奨しているので次の方法で骨董品買取業者の専門家に無料査定を依頼することをおすすめします!

有田焼の買取価格の調べ方

有田焼の定義と有田焼の種類

まず、自力で素人が有田焼の買取価格を調べる事は不可能と言えます。その理由は「作品知識」と「最新の相場」を知っている必要がある、つまりはオークションや骨董市等に出入りしているような人や学芸員でなければわからないからです。(当ページの前半に有田焼の買取価格例の一覧と解説がありますので、そこを見て有田焼の買取価格が算出できそうか試してみてください。)

しかし、写真によるメール査定を活用する事で素人でも有田焼の買取価格を簡単に特定する事が可能です。

このページでは有田焼に関する撮影ポイントを紹介していますが、メール査定の方法や基本的な撮影方法、相見積もりの取り方については次のページを参考にしてください。

メール査定における有田焼の撮影方法

メール査定における有田焼の撮影方法

※有田焼の撮影ポイントに関してはこちらの陶磁器の買取情報ページで紹介している内容と異なる点がとくにありませんので、同様の内容を紹介しています。

  • 陶器全体の撮影
    陶器全体の画像 陶器全体の画像
    陶器製品の全体の写真を撮影します。サイズ感・陶器の色が分かるようにライター等と一緒、光の反射には気を付けて撮影すると尚良いです。
  • 刻印・サインの撮影
    刻印・サインの撮影 刻印・サインの撮影
    作品のサイン(落款・陶印)を撮影します。作品の隅や底部などぱっと見て分かりづらい箇所にありますので、見当たらなければその旨を伝えましょう。
  • バックスタンプやロゴの撮影
    バックスタンプやロゴの撮影 バックスタンプやロゴの撮影
    サインと似ていますが、ノリタケやマイセンなどブランド食器はメーカーのロゴや年代等が記載されたバックスタンプがあるはずなので撮影しましょう。
  • 付属品の撮影
    付属品の撮影 付属品の撮影
    陶器の作品や食器には共箱や鑑定書と言った付属品がありますので、目につく付属品は全て撮影しましょう。写真のような共箱のサインも読めるように撮影しましょう。

撮影ポイントの補足説明

陶器の買取価格の査定には付属品と落款(サイン)、バックスタンプの撮影が重要になります。ですが、作品の中には時代背景から敢えて落款やロゴがない作品や食器もありますし、付属品がない陶器と言うのも珍しくはないので、落款やバックスタンプ、付属品がない場合はないという旨をメールの文面で伝えてあげるとよいです。

また、陶器の状態について細かな傷等を撮影するとキリがない為、全てを写真に写さなくても、文章で「小さなダメージが点在している」などと補完できればOKです。

メール査定の詳細については、次のページもぜひ参考にしてください。

有田焼とは?歴史や特徴を紹介します

有田焼とは佐賀県の有田市の周辺地域で焼かれる焼き物の総称です。その歴史は長く、佐賀藩の鍋島直茂が豊臣秀吉の朝鮮出兵に参加し、多くの陶工を連れ帰ったことから始まります。

1616年代、陶工の一人である李参平が有田で磁器材料の陶石を見つけて磁器の製造が始まりますが、この頃の有田焼は今のような鮮やかな色絵ではなく、白磁に青一色の染付のものが主でした。その後1640年代になると技術革新によって色絵磁器の製造に成功し、以降は現在のような華やかな作品も多く制作されるようになりました。

また、「有田焼」と「伊万里焼」の違いですが、極端に言えば同じものです。”佐賀県有田町で作られ、伊万里港から積み出しが行われていた”ということで有田焼・伊万里焼の両方の名称が生まれました。双方には陶磁器としての明確な区別がないため、研究者間では総称として「肥前磁器」と呼ぶことも多いです。

ここでは、有田焼の歴史や特徴について詳しくご紹介していきます。

世界の有田焼

世界の有田焼

17世紀欧州の王候貴族たちの間では、日本の磁器が大流行しました。佐賀県の伊万里港から東インド会社によって運ばれた高価な日本の磁器は彼らのステイタス・シンボルであり、常軌を逸する莫大な富がつぎ込まれる様は「磁器病」と揶揄されました。

ドイツのドレスデンに建つバロック様式の城、ツヴィンガー宮殿には日本産をはじめ、膨大な量の陶磁器のコレクションが残されています。

日本における磁器の生産は佐賀県有田町周辺で始まりました。豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に連れてこられた朝鮮人の陶工、李参平(りさんぺい、初代金ヶ江三兵衛)によって有田町の泉山で磁器の原料となる陶石が発見されてのことでした。火山岩の一種である流紋岩由来の白い陶石は、それまで日本国内では不可能と思われてきた磁器の生産を可能にしました。

完成した磁器は、港を持たない有田から伊万里港に運ばれ、更に国内外へと運ばれて行きました。そのため江戸時代以前はこれらの焼き物を「伊万里焼」と呼んでおり、特に古いものは「古伊万里」とも呼ばれます。「有田焼」の名称は明治時代に定着したものです。

初めは厚手の白地に呉須の藍一色で絵付けした素朴な染め付けが主でしたが、1660年代ころに酒井田柿右衛門らの尽力によって、透明感のある乳白色の地肌に赤を基調としたカラフルな絵付けを施す「赤絵」の技法が確立されました。

画期的な技術の進歩と共に、当時の磁器生産の先進国であり輸出大国であった中国で明朝から清朝への政権交代が起こり、磁器の国外輸出が滞ったことも有田焼の海外進出にとっては追い風となりました。海外向けとして生産されるようになった柿右衛門様式の有田焼は欧州で熱狂的なブームを巻き起こし、「イマリ」や「カキエモン」の名は富の象徴となったのです。

国の重要無形文化財に指定されている酒井田柿右衛門窯の技術は完全分業制。2014年に15代目を襲名した酒井田柿右衛門の下で400年続く有田焼の製法を今なお守っています。それぞれの工程で高度に専門化された作業をこなす職人たちの様子は、有田焼が成立した時代の作業風景を彷彿とさせます。

初期の有田焼製造の様子を知る貴重な史料としては佐賀県の重要文化財「染付有田皿山職人尽し絵図大皿」があります。江戸時代の職人たちの作業風景を描いたこの大皿の柄は、2016年にはアニメーションとして37名の登場人物たちが働く様子がよみがえり、当時を知るよすがとなっています。

有田焼の新たな可能性

有田焼の新たな可能性

日本で初めて磁器の生産に成功してから400年以上、佐賀県の有田焼は日本の磁器のトップブランドであり高い品質を保ち続けてきました。

食器や美術工芸品としての人気は高く、毎年ゴールデンウィークに佐賀県有田町で開催される陶器市には1週間で、佐賀県の人口を越える100万人以上が訪れます。ほかにもツヴィンガー宮殿を模した城を中心としたテーマパークの「有田ポーセリンパーク」など観光資源も豊富です。

しかし現在こうした伝統的な工芸品としてではなく、有田焼にはまた別の利用法が拓かれてきました。熱に強く高い耐久性を誇るパイプやタンク、電気を通さない性質を利用した絶縁体など、化学工業の分野で使われるセラミック素材としての需要が高まっているのです。酸化しにくい性質から、強力な酸化作用を持つオゾンを使う水処理設備など、環境分野でも有田焼が使われています。

興味深いのは最先端の技術に関わる製品を作る有田の工場では、やはり職人たちが轆轤を回し、非常に繊細な手作業で仕事がなされている場面に出会えることです。伝統工芸が売れなくなったと言われる今日における伝統技術の新たな活路が有田で見出だされたのです。

他の陶磁器の種類一覧

陶磁器の種類一覧

有田焼以外で当サイトで紹介している陶磁器の買取情報は次の通りになります。

掛け軸や絵画、象牙、刀剣、珊瑚製品など様々な骨董品に関しても幅広く紹介していますので骨董品買取の際にはそちらも是非参考にしてください。

骨董品買取業者が買取してる陶磁器の種類一覧

ページのトップへ