おすすめ瀬戸焼買取業者とは？瀬戸焼を高く売るコツと買取相場をご紹介

瀬戸焼の買取価格は作風や歴史、作家や状態によってピンキリですので、まずはできるだけ多くの種類の瀬戸焼買取相場を一覧で紹介していきます。

瀬戸焼買取について流れや方法を知りたい方はこちらの「骨董品買取が初めての方へ」を、おすすめの瀬戸焼買取業者について知りたい方は後述の「瀬戸焼買取におけるおすすめ買取業者について」を参考にしてください。

瀬戸焼とは、愛知県の瀬戸市とその周辺で焼かれる陶磁器の総称です。日本六古窯のひとつに数えられるほどに歴史が長く、また東日本を中心に広く流通したため、一般陶磁器の総称として「せともの」の名が用いられることもあります。

ここでは、瀬戸焼の歴史や特徴について詳しくご紹介します。

いわゆる陶磁器を総称して「瀬戸物」と呼ぶことがあるように、日本の陶磁器の代名詞とも言える瀬戸焼。

正確には瀬戸焼は愛知県瀬戸市周辺で生産される焼き物の総称ですが、「瀬戸」という地名の、そもそもの語源が「陶所（すえと）」からきたという説もあるように瀬戸の地と陶磁器の生産には長い歴史があるのです。

かの織田信長が保護し、茶の湯の美意識の確立に影響を与えたことでも知られる瀬戸焼ですが、その起源は更に古くまでさかのぼることができます。既に古墳時代には埴輪や須恵器が、奈良時代には日本初の釉薬を使った当時の高級陶器の生産が、瀬戸周辺で行われていたことが知られています。

瀬戸市の位置する愛知県から岐阜県の県境の一帯は良質の陶土に恵まれた地質で、今も地域の窯業に使われるほか、国内外に輸出されています。瀬戸市の市章が壺の中に「土」の文字があしらわれたデザインであることからも、瀬戸市と焼き物の深い縁を感じますね。

中世以前から現在まで絶えることなく続いてきた日本の代表的な陶磁窯「六古窯」のひとつにも数えられる愛知県の瀬戸焼は非常に種類が豊富で、その見た目の特徴を一言で表現することの難しい焼き物です。

大陸から輸入される高価な焼き物を真似たり、庶民の日用品として大量生産を試みたり、茶の湯が流行した時代には各種の茶器が焼かれたり、瀬戸焼は時代によるスタイルの変化が大きいためです。

また黄瀬戸や瀬戸黒など見られるとりどりの釉薬の使用や、ぽってりとしたフォルムと柔らかな色合いの「志野焼」や斬新で奇抜な「織部焼」など、それだけでひとつのジャンルとして成り立つデザインの焼き物をも内包している懐の深さが瀬戸焼の特徴とも言えます。陶器中心だった瀬戸で磁器が焼かれ始めたのも有田焼などの当時のトレンドを学び、取り入れたことによるものでした。

隆盛と衰退を繰り返す長い歴史の中で瀬戸焼に携わる人々が、一貫したスタイルにこだわるのではなく、その時代によって求められる姿を追及し発展させてきた結果と言えるでしょう。

現在の瀬戸焼は多くの伝統的な工芸品と同じく、後継者不足に悩まされています。安価な輸入陶磁器による市場の席巻も脅威となっているでしょう。しかし形式に縛られることなく、その時代に合った要素を柔軟に取り入れることによって困難を乗り越え、「生きた産業」として千年を越える命脈を保ってきたのが瀬戸焼です。

愛知県陶磁器工業共同組合では瀬戸の陶磁器メーカーと、若手デザイナーや学生とのマッチング事業が企画されました。様々なブランドやデザイナーと瀬戸焼とのコラボレーションによる、スタイリッシュな製品が発表され、メディアに取り上げられることも増えていると言います。伝統の技術に裏打ちされた現代的なスタイルを作り上げてゆく試みが、瀬戸焼の新しい可能性を産み出そうとしています。

瀬戸焼以外で当サイトで紹介している陶磁器の買取情報は次の通りになります。

掛け軸や絵画、象牙、刀剣、珊瑚製品など様々な骨董品に関しても幅広く紹介していますので骨董品買取の際にはそちらも是非参考にしてください。