絵画(西洋画)の技法の一種「デカルコマニー」について

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絵画(西洋画)の技法の一つとして「デカルコマニー」がございます。

このページではデカルコマニーに関する歴史と特徴を解説し、有名作品も取り上げてご紹介していきます。

「デカルコマニー」について調べている方は是非参考にしてください。

絵画の技法「デカルコマニー」の歴史について

絵画の技法「デカルコマニー」の歴史について

デカルコマニー(Décalcomanie)とは紙に描いた絵を押し当て、転写して絵付けする技法で、元々はガラスや陶器に対する絵付け技法として用いられていました。

絵画の技法として用いられるようになったのは1935年頃、当時のシュルレアリスムの画家「オスカル・ドミンゲス」によりデカルコマニーが絵画の技法として転用され、広がる事となりました。

その後、多くのシュルレアリスムの画家たちが、オートマティスムの手法としてデカルコマニーに注目するようになりました。

シュルレアリスムの代表的な画家の一人である「マックス・エルンスト」は、コラージュやフロッタージュ等のさまざまな技法を用いましたが、デカルコマニーの作品も多く手掛けていました。

マックス・エルンストは、デカルコマニーの代表的な画家といえ、デカルコマニーの技法で作られる偶然の模様を活かしながら、これに加筆した風景画なども多く描いています。

1940~42年の作品「雨後のヨーロッパ」は特に有名な作品です。

また、シュルレアリスムの代表的な画家である「サルバドール・ダリ」もデカルコマニーの作品を手掛けている事で有名です。

日本では瀧口修造がデカルコマニーの技法を用いており、1962年に連作「私の心臓は時を刻む」を発表するなど、多くの作品を残した事で知られています。

シュルレアリスムの技法として発展したデカルコマニーですが、現代では保育園や幼稚園などで幼児教育に多く取り入れられています。

製作者が完全に意図できない偶発的な模様ができるこの技法に触れる事で、子どもの想像力が養われるという論文も発表された事がある程なのです

その為、子供に向けてデカルコマニーのやり方を解説した本も、数多く出版されています。

絵画の技法「デカルコマニー」の特徴について

2:絵画の技法「デカルコマニー」の特徴について

デカルコマニーは紙の上に絵の具を置き、その上から紙などを押し付けてからはがす技法、もしくは「もとの紙を二つ折りにしてから広げ対称形の模様を作る」技法です。

また、紙ではなくガラス板を押し付け、はがさずにそのまま鑑賞するという方法もあります。

この技法の大きな特徴は、絵の具が押されて広がる事で製作者が予想もしないような模様が作られるという点にあります。

こうしてできた偶発的な模様に加筆して、風景画を始めとした作品を表現する手法もよく行われます。

また、デカルコマニーは用いる「紙」や「絵の具」によっても、大きく異なる表現が得られるという特徴があります。

絵の具の粘性が弱く、紙が滑らかな場合は絵の具は大きく広がり、色の諧調も滑らかになりますし、一方でチューブから出したままの粘性の強い絵の具を用い、紙に凹凸のある場合は、濃淡が強くなり、独特のまだらな模様ができやすくなります。

一般的には表面が比較的滑らかで水分の染み込みにくい「アート紙」や「ケント紙」に水彩絵の具やアクリル絵の具が用いられることが多いです。

なお、絵の具を置いて押し付けるというデカルコマニーの自由かつ特徴的な技法は幼児教育にも取り入れられています。

絵の具と紙さえあれば行うことができ、筆を持つ必要もなく、誰でも型に捕らわれず自由な発想で表現できるので、小さな子供にとっては非常に相性の良い技法なのです。

広げるまではどのような模様になるか分からず、予想もしなかった模様の作品になった際に喜ぶ子供も多いようです。

大人から子供まで、誰にでも簡単かつ自由に作品を作ることができる一方で、製作者の「無意識」がそこに表現されるデカルコマニーという技法はシンプルながらも非常に奥深い味わいを持つ技法なのです。

「デカルコマニー」の
有名作品一覧

  • ・マックス・エルンスト:雨後のヨーロッパ
  • ・マックス・エルンスト:雨後のヨーロッパ II
  • ・マックス・エルンスト:沈黙の目
  • ・マックス・エルンスト:三本の糸杉
  • ・マックス・エルンスト:風景
  • ・マックス・エルンスト:最後の森
  • ・瀧口修造:詩人の肖像
  • ・瀧口修造:巣立つスフィンクス(連作「私の心臓は時を刻む」より )
  • ・瀧口修造:わたしを見よ!(連作「私の心臓は時を刻む」より )
  • ・瀧口修造:孤独の起原(連作「私の心臓は時を刻む」より )

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