段通買取情報の目次
このページでは段通買取に関する様々な情報をご紹介するのですが、情報量がかなり多くなりますので次の目次を参考にしてください
安心して段通の買取を
依頼する為に(目次)
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段通の買取相場を一覧でご紹介

段通の買取価格は作風や歴史、状態によってもピンキリですので、まずはできるだけ多くの種類の段通買取相場を一覧で紹介していきます。
段通買取について流れや方法を知りたい方はこちらの「骨董品買取が初めての方へ」を、おすすめの段通買取業者について知りたい方は後述の「段通買取におけるおすすめ買取業者について」を参考にしてください。
段通の種類 | 状態 | 買取相場 |
---|---|---|
シルク製中国段通 | 305cm×240cm/150段 | 85000円~13万円 |
シルク製中国段通 | 130cm×75cm/300段 | 11万円~15万円 |
山形段通 | 415cm×312cm | 18万円~23万円 |
シルク製中国段通 | 242cm×165cm/260段 | 9万円~15万円 |
シルク製中国段通 | 310cm×195cm | 38000円~55000円 |
鍋島段通 | 190cm×93cm | 72000円~90000円 |
段通(緞通)とは中国で作られる高級手織り絨毯のことで、絵柄に沿ってパイルを削るため、立体感があるのが特徴です。
(本来、漢字では「緞通」と書きますが、変換など兼ね合いで「段通」と呼ばれることも多いので、このページでも「段通」表記で統一しています。)
緞通は中国骨董としても価値ある品として知られ、高級品になると数十万円単位で取引される品も多くなります。
また、このページで紹介するのは「中国段通」ですが、日本製の段通も有名で、中古でも買取価格が付くケースがあります。(例:山形緞通、赤穂緞通、鍋島緞通、堺緞通など)
そのため「段通かも?」と思う絨毯があれば、買取業者のメール査定などを利用して専門家の意見を聞くことをおすすめしています。
では、次は画像と解説付きで段通の買取価格について紹介していきます。
【中国骨董】段通の買取価格例の紹介

では、中国骨董の段通の買取価格について紹介します。画像付きで段通の買取例を挙げて紹介しますのでぜひ参考にしてください。(※なんでも鑑定団のような評価額や鑑定価値と買取価格は全くの別物で、評価額は買取価格よりもはるかに高い金額が算出されます。)
【中国骨董】中国段通 シルク製 120段

中国の骨董品といえば「いかにも中国美術」というデザインを想像される方も多いと思いますが、段通においては少し特殊で、かつてフランスからの注文を受けて盛んに作られていたという歴史があるため、今でもフランス好みの花柄デザインの品が多いです。
こちらの段通はシルクで織られた品で、密度が「120段」の品です。状態も良く、買取相場としてはおよそ15万円~20万円前後が期待できます。
段通の価値を決める大切な指標のひとつとして、「パイルの数(段数)」が挙げられます。緞通は、基本的に経糸2本に対して1本のパイル糸を結んで作られるのですが、このパイル数が多いほど織りが細かくなり、比例して相場も高くなります。
現在、一般的に作られている段通だと120段の他、140段や160段、高級品になると300段前後の品まで様々です。
【中国骨董】中国段通 ウール製

中国段通といえばシルクの品が大半ですが、ウールで作られたものも多いです。こちらの段通もウールで作られたもので、買取相場としてはおよそ7~10万円前後が期待できます。
シルクは素材の特性上どうしても虫食いが発生しやすいので、古くて状態良く残っている品はかなり稀になります。
反面、ウールだと古い品でも比較的綺麗に残っているものが多く、さらに汚れにも強く、耐久性にも優れています。ゆえにウール製の段通だと状態での減額が少なく、買取相場も高く出やすくなります。
ただ、ウール製の絨毯はシルク製に比べるとかなり重く、大人2人でようやく持ち運べるくらいの品も多くなります。こちらも重量が50kgを超える品で、買取店へ持って行くのは非常に厄介ですので、骨董品買取業者の無料出張買取が便利です。
(おすすめの段通買取業者については後述の「段通買取におけるおすすめ買取業者について」を参考にしてください。)
【中国骨董】中国段通 260段

こちらはシルク製の260段の段通で、状態としては若干のシミや汚れなどがあり、サイズもさほど大きくありませんが、買取相場としてはおよそ2~5万円前後までも期待できます。
段数は多いほど手間が掛かるため、やはり多いほうが工芸品として評価されやすく、比例して買取価格も高額が期待できます。
日本で一般的に輸入販売されている段通だと大体120段~160段前後の品が多いので、業者にもよりますが大体200段を超えたあたりから高額ラインとして扱われ、最大で300段前後まで存在します。
ただ、中古の段通絨毯を市場に再放出する際には「インテリアとしての需要」「状態の良さ」なども加味されますので、価格の算定はさらに複雑になってきます。
高価買取が期待できる段通の特徴とは?

家の大掃除や倉庫や蔵の整理、相続などによって「段通」が見つかった際に「高く売れそうな段通かどうか」を判別するポイントをご紹介します。
これから紹介するポイントに多く該当すると高く売れる段通の可能性が上がりますので、気になる場合は後述しますが一度骨董品買取業者に査定依頼をすることを強くおすすめします!
単純に「古そう」な段通かどうか

これは段通だけでなくその他の骨董品にも言えることですが、単純に「古そう」と感じるだけでも、数万円以上で売れる高い価値を秘めた骨董品である可能性はゼロではありません。
そのため、基本的には価値や買取価格については、専門家へ査定依頼することをおすすめします。
特に近年は化学染料の発展に伴い、天然染料で作られた昔ながらの段通作品が減少しているため、経年による希少価値が評価されやすくなっています。
「ただ古そうに見えるだけ」であっても、骨董品買取業者に相談するには十分な理由になりますし、買取業者側も「古そうであれば相談をしてほしい」「まずは価値を知ってもらうだけでも結構です」と言っていますので、安心して依頼して大丈夫です。
緞通の「段数(目の細かさ)」をチェック

段通作品の価値の指標としてよく用いられるのが、上述でも少し紹介した「段数(パイル数)」です。
段数は主に120段、160段など数字で表され、この数字が多いほどパイル数も多く、相場も高額になります。
段通は経糸2本に1本のパイルを結び、例えば160段であれば30.3cm(1フィート)内に160本のパイルが結ばれているということになります。
ただ、購入の際の説明書などに「120段」ではなく「120針」と表記されている場合、電動フックガンを使って作られた「フック段通」である可能性が高いです。
もちろんフック段通も価値があるのですが、値段は段通よりも低めなので、比例して買取相場としてもやや下がる傾向にあります。
段数のサイズを確認

基本的に段通のサイズが大きければ大きいほど製造の手間が掛かるので、買取相場は高くなります。
段通は、普通サイズでも製造に5~6人の人手が必要なほど手間が掛かる工芸品なのですが、それが大型サイズになってくると人手が10人以上も必要になります。
ゆえに価値も高く、比例して買取相場も高額になりやすい傾向にあります。
段通の製造元(メーカー)を確認

段通の製造技法は各国に伝わり、日本にも天保時代(1830年~1844年)には伝わってきたとされています。
ゆえに日本にも複数の段通メーカーがあり、本場中国に負けないほど丁寧な工程を経て製造が続けられています。
日本段通で有名なメーカーのひとつとして、通称「山形段通」で知られるオリエンタルカーペット株式会社があります。
オリエンタルカーペット社は1935年に中国から7人の緞通技術者を招聘して段通の製造を始め、染料や織りまで一貫して社内管理の元で生産していることで知られます。
また、他にも日本では「赤穂緞通」「鍋島緞通」「堺緞通」などが有名です。
確かに段通は中国骨董として広く知られる存在ですが、「中国の段通でないと価値がない」というわけではなく、現に山形段通も非常に価値が高く、買取価格としても10万円以上が期待できる品も多く存在します。
そのため「段通っぽい絨毯がある」というだけでも、価値の確認を含め、買取業者にメール査定などで相談してみることをおすすめしています。
もちろん、中国にも段通の有名工房があり、例えば河南省の鎮平工房などが広く知られ、日本にも多くが輸入されています。
段通のダメージや状態をチェック

昔の段通絨毯になると、やはり日光による退色や虫食い、使用に伴うシミなどのダメージが生じている可能性も高くなります。
骨董品だと、どうしてもある程度の経年劣化が起こってしまうのは仕方のないことですが、やはり劣化が目立つ作品だと買取価格が減額になってしまう可能性は高いです。
ただ、元々の価値が高い段通絨毯だと、劣化による多少の減額はあったとしても、ある程度の買取価格が付くことも多いです。。
また、無理な修復を行うと余計に価値が下がってしまう恐れもありますし、修理代金と買取価格のバランスが取れないこともありますので、もしダメージがある段通絨毯でも、まずはそのままメール査定などで価値を確認してみることをおすすめします。
段通の図柄を確認

中古の段通絨毯を市場に再放出する際には、新品以上に需要と供給が問われるため、査定においても「図柄」がチェックされます。
また、段通の場合は模様に沿ってパイルが削られるため、図柄によっても美術品としての格が変わり、基本的に複雑な図柄であるほど買取相場は高額です。
また、図柄が繊細=使用されている糸の数が多いということが言えますので、技術的にも評価されやすいです。
かつて段通は数多くフランスに輸出されていたため、図柄もフランス好みの優雅な花柄の品が多く、市場に流通しているのもほとんどが花柄の品です。
近年では中国富裕層による”中国美術の買戻し”が盛んに行われていますので、中国寄りのデザインも人気が出てきています。
段通を入手した場所がわかるなら・・・

段通を含めた骨董品全般に言える事ですが、高い価値をもつ骨董品とは「然るべきルート」から見つかる場合が多くなっています。
然るべきルートを簡単に挙げると、「1.骨董品収集家のコレクション」や「2.オークションや骨董市等で高い金額で購入」、「裕福な人からプレゼントされた」などです。
ですので、段通を見つけた際にはどういったルートを辿ってここにあるのかが確認できるのであれば確認しておくことをおすすめします。
「昔に政治家の人から貰った」「中国骨董の収集家だった」などなど、そういった入手ルートであれば高価買取はかなり期待できますよ!
高価買取が期待できる段通かどうかを判別する簡単なポイントはこんな感じです。ですが、本当に高い価値がある段通かどうかの判断は専門家に判断してもらわなければ分かりません。
ただ古そうなだけの段通でも専門家の査定で数万円以上の買取価格がつく事は珍しい事でもありません。
ですので、古そうな段通が見つかれば正しい価値を判断するためにも、無料かつ業者が推奨しているので次の方法で骨董品買取業者の専門家に無料査定を依頼することをおすすめします!
段通の買取価格の調べ方

まず、自力で素人が中国骨董の段通の買取価格を調べる事は不可能と言えます。
その理由は「作品知識」と「最新の相場」を知っている必要がある、つまりはオークションや骨董市等に出入りしているような人や学芸員でなければわからないからです。
(当ページの前半に段通の買取価格例の一覧と解説がありますので、そこを見て段通の買取価格が算出できそうか試してみてください。)
しかし、写真によるメール査定を活用する事で素人でも段通の買取価格を簡単に特定する事が可能です。
このページでは段通に関する撮影ポイントを紹介していますが、メール査定の方法や基本的な撮影方法、相見積もりの取り方については次のページも参考にしてください。
メール査定における段通の撮影方法

段通の撮影ポイントは中国骨董TOPで紹介している方法と共通していますので、段通買取でメール査定を利用する際にはこちらのページで紹介している中国骨董全般で共通する撮影ポイントも参考にしてください
中国骨董の段通とは?高く売れる?

ここでは「そもそも段通とは何か」「高く売れるのか」を簡単に説明していきます。
段通(だんつう)とは、中国で作られる高級手織り絨毯のことです。中国語では「毯子(タンツ)」と言い、日本でもその音読みを真似て「段通(だんつう)」と呼ばれるようになりました。
段通の歴史は非常に長く、ペルシャなどの中近東が発祥地とされ、その技術がシルクロードを経て中国へと伝わり、唐(618年~907年)の時代には既に作られていたとされています。
日本でも天保年間(1830年~1844年)には既に伝わっており、現在の大阪・堺近辺で作られていた歴史があります。
骨董品としては1600年~1800年頃に生産されたものが美術的価値が高いと言われていますが、この頃の段通はほとんど美術館所蔵になっているうえ、素材もシルクが使われていると虫食いなどで劣化しやすいので、市場で取引される中国段通はほとんどが近年に生産された品です。
「段通が高く売れるかどうか」ですが、段通は製造に非常に手間が掛かる美術工芸品で、骨董品市場でも高値で取引されることがあります。
もちろん品や状態、作られた年代によっても買取価格は大きく変わりますが、数十万円単位の買取価格が期待できるような貴重な段通作品も多く確認されています。
上記では様々な段通の買取相場を紹介していますので、段通の買取を検討している方はぜひご覧ください。
他の中国骨董の種類一覧

段通以外で当サイトで紹介している中国骨董の買取情報は次の通りになります。
茶道具や絵画、象牙、刀剣、珊瑚製品など様々な骨董品に関しても幅広く紹介していますので骨董品買取の際にはそちらも是非参考にしてください。