おすすめ硯屏買取業者とは？硯屏を高く売るコツと高価買取ポイントをご紹介

こちらの硯屏はかつて中国で作られたもので、全面に堆朱が使われた豪華な品です。堆朱とは漆の層に彫刻を施す技法のことで宋以降に流行し、中国漆器における代表的な技法のひとつになりました。素地を塗っては乾かす作業を幾度も重ねるため製作には非常に手間が掛かり、骨董品としても美術品としても価値の高い品が多いです。

こちらの硯屏は古い品のため相応の劣化がありますが、買取相場はおよそ5～7万円前後が期待できます。作品のサイズや彫刻の技術によっても買取価格は異なりますが、昔の中国で作られた堆朱作品には高額な買取価格が付くケースが多いです。

「孔雀石(マラカイト)」は銅の二次鉱物で、縞模様が美しく出ているものは宝飾品として使われることも多いです。硬度がそれほど高くないため加工も容易で、古くから彫刻の材料としても使用されてきました。こちらも古い唐物(中国骨董)の硯屏で、買取相場はおよそ4万円～6万円前後が期待できます。

中国には南宋時代頃から「鑑賞石」文化が始まり、美しい石の模様や色合いを見て楽しみ、良い柄が出ているものは当時から高額で取引されていました。こちらの硯屏は清代に作られたもので、書道具を賞玩の対象とする中国文化に基づいた華麗な作品です。

翡翠は古来中国では王の象徴とされており、様々な装飾品に使われました。硯屏は硯に埃や塵が入るのを防ぐために使われますが、どちらかといえば卓上装飾の意味合いが強く、平面物が多くなる書道具の中では一際見栄えする品でした。

こちらの硯屏もかつて中国で作られた品で、買取相場はおよそ3万円～5万円前後が期待できます。使われている翡翠のランクがそれほど高くなく、かつ劣化も進んでいるため買取相場は大体この辺りに収まりますが、品によっては数十万円の買取価格も十分に期待できます。

翡翠といえば緑色を連想しますが、鉱物組成によって様々な色が生まれ、このような黄色の他にも赤や紫、白に近い色まで数多く存在します。翡翠もそれほど硬度が高くないため彫刻を施しやすく、このような美術品にも幾多と使われてきた素材です。

「紫檀(したん)」は100年間に僅か3センチ程しか成長しない貴重な木材で、かつての中国では金と同等レベルの高級品として扱われました。今でも中国には紫檀の博物館があり、調度品や美術品が数多く展示されています。こちらの紫檀の硯屏は、買取相場としてはおよそ8万円～10万円前後が期待できる品です。

ただ、紫檀は一見普通の木彫品のように見える品も多く存在します。査定を受けて初めて紫檀の品だと判明する場合も多いので、まずは骨董品買取業者の写真査定を活用して価値を判断されるのがおすすめです。

硯屏には、このように色紙を額に入れて立てるタイプのものもあります。このような硯屏だと、例えば浮世絵師の北野恒富などが中の色紙を描いた品も確認されており、美術品として買取価値が付くものも多いです。

ただ、こちらの硯屏は作られてからそれほど年月が経っておらず、かつ無名の作家物のため希少価値が薄く、骨董品買取業者では良くて数百円の買取価格か、あるいは買取不可になるケースも多いです。

ただ、色紙硯屏の場合は絵画と美術品の両方に造詣が深くないと正確な価値を見極めるのは難しいので、こちらの場合も骨董品買取業者の写真査定の活用をおすすめします。